マレーシアやインドネシアなどをはじめとしたイスラム圏からの旅行者は増加しており、今後も増加し続けることが見込まれています。
観光庁は受け入れ環境向上を目的に、「訪日ムスリム外国人旅行者受入環境整備等促進事業」の実施地域を選定しました。
選定されたのは3地域
選定された地域と、それぞれで実施される内容をまとめました。
(1)富山県朝日町、新潟県糸魚川市・上越市、長野県小谷村・白馬村・大町市
「北アルプス日本海広域観光連携協議会」として連携し、以下の内容で実施されます。
・ムスリムセミナーの実施
・料理教室(マレーシア料理教室)
・礼拝環境整備
・各種団体ホームページの統一(ムスリム専用ページの作成)
(2)岐阜県高山市・白川村
「飛騨高山ムスリムフレンドリープロジェクト」として連携し、以下の内容で実施されます。
・セミナー等による普及活動
・ムスリム向けパンフレットの作成
・観光ガイドアプリの機能強化(ビーコン)
・多言語メニュー等作成に係る費用への補助金(高山市独自制度)
・クレジットカード等決済端末等導入に係る費用への補助金(高山市独自制度)
(3)三重県鳥羽市
「伊勢鳥羽志摩インバウンド協議会」として連携し、以下の内容で実施されます。
・受入施設環境整備事業
(在住ムスリムが観光施設及び宿泊施設等へ伺い、対応方法のノウハウ等をレクチャー)
・ムスリム受入環境整備状況を示したホームページ作成
・ムスリム受入環境の情報発信事業(SNS等)
・ムスリム対応会席料理等のレシピ集
・旅館・ホテル従業員向けムスリム対応小冊子の作成
・鳥羽市インバウンド受入環境整備促進事業補助金(鳥羽市独自制度)
訪日ムスリム観光客に地域の魅力を発信!
訪日するムスリム観光客の多くは、日本の雪景色や温泉などへの関心が非常に高いとれています。
選定された地域での事例や、ノウハウは今後別の地域でも活用されるもの。
地域の魅力を発信し、イスラム圏からのファン獲得に繋がることが期待されます。