地域密着型のクラウドファンディングサービスを提供しているFAAVOで現在話題となっている「蛍丸伝説をもう1度! 大太刀復元奉納プロジェクト」。開始からわずか12日間で支援金額は3500万円を超える驚きの経過を見せています。
蛍丸伝説とは?
1336年、足利尊氏と菊池氏・阿蘇氏が現福岡市で戦った多々良浜の戦い。
阿蘇氏の十代当主・阿蘇惟澄がこの戦で用いたのが大太刀「蛍丸」。奮戦を経て自陣に戻ったとき、この太刀は無数の刃こぼれでぼろぼろの状態となっていました。
太刀をそのままえに眠りに落ちた阿蘇氏が見たのは無数の蛍が現れ太刀が光に包まれるというもの。翌朝目覚めるとそこには刃こぼれひとつない美しい姿の「蛍丸」があったのだそう。
70年前に失われた「蛍丸」
後に国宝に指定される蛍丸は、岐阜県羽島市にある阿蘇神社に600年その存在が伝えられてきました。しかし70年前、太平洋戦争時の混乱で行方不明に。
” 三尺四寸 (約100センチ) 近い長大な刃渡を持ちながら、地刃ともに破綻なく、繊細な彫刻を施された姿が正に傑作 “といわれたこの美しい大太刀は、今となってはわずかな写真資料や押形が残るのみとなっています。
蛍の光に変わって人の想いが現代に「蛍丸伝説」を再現する
「蛍丸伝説をもう1度! 大太刀復元奉納プロジェクト」の代表は地元岐阜県関市鍛冶職人である福留裕晃 (刀匠名 房幸) さん。
今回のプロジェクトでは、現存する資料を基に、大分県武田市の刀匠と共同で在りし日の蛍丸を製作するもの。
最も良い出来の大太刀を阿蘇神社へ奉納するのだそう。
人気ゲームも後押し!? 開始からわずか12日で3500万円超え!
11月1日に公開されたこのプロジェクト。開始から12日がたった今、その支援金は3500万円以上集まり、550万円の目標金額を640%以上達成するという驚きの結果に。
2015年の流行語大賞にノミネートされた “刀を愛する女子 “「刀剣女子」のきっかけをつくった刀を題材とした人気ゲーム「刀剣乱舞」にも登場する「蛍丸」。その背景には人気ゲームの後押しもあるのかもしれません。
FAAVO 蛍丸伝説をもう1度! 大太刀復元奉納プロジェクト
参照元/画像出典FAAVO