東京都でイルカと泳げる?火山だけではない離島三宅島が素敵

2009年に引き続き、三宅島で行われたサイクルイベント「エコライド」に参加しました。今回はお隣の御蔵島にも立ち寄りましたが、それぞれ個性ある自然を活かしたまちづくりを行っていました。

東京でイルカと泳ぐ
 

御蔵島は東京から南へ200km、三宅島からは南18kmに位置しています。島の環境は黒潮と大きく関係しています。黒潮の流れによって島の周囲が削られ、海岸から切り立つ絶壁が取り囲んでいます。

また、黒潮に乗って南方から流れてくる温暖な空気が、島に当たることで雲が発生し、非常に降水量が多いので、島には樹木が生い茂っています。そして、黒潮の流れは海底から栄養を含んだ海水を押し上げることで、多くの魚やイルカなどが棲む豊かな海なのです。御蔵島はまさに「水の循環」が育む自然に囲まれた島です。

三宅島より船に乗って約40分。御蔵島付近のイルカウォッチングポイントにやってきました。海上からイルカの群れを探し、見つけたら海に飛び込んで群れに近づいていきます。

海の中での主導権はイルカたちです。お客さんである人間たちがどんな人なのか、クルクル回って観察したり、すごい勢いで浮沈を繰り返したり、仲間同士で水中で輪を作って遊んだり、急に目の前に向かってきてふざけてみせたり…。彼らの住みかに「ようこそ」と迎えられている感覚です。

しかし、こうした素敵な場所を残し、そして、多くの人に楽しんでもらおうとする人たちの努力があることを忘れてはなりません。イルカたちの生活を乱すようなことはせず、自然にあるイルカさんたちのおうちに遊びに行かせてもらう、という意識でツアーをされていますので、餌付けはしない、ゴミは出さない等無理はせず、自然の流れに乗ってただ、イルカに会いに行くのです。

案内いただいた皆さん、イルカを愛して止まない人たちばかり。その証拠に、イルカをみつけたら、目を輝かせて真っ先に飛び込んでいます!

雄山に息づく生命力

噴火活動が続く三宅島中心部にそびえる雄山。火山ガス警報がでていなければ途中までは登ることができます。登り続けていくと、溶岩の流れたあとがくっきりわかります。焼けただれた木々がつながり、次第に緑も無くなくなる山肌をみると、すべてを飲み込んだ溶岩流のすさまじさが伝わってきます。

しかし、その溶岩流の上には新しい命が芽吹いています。島の復興を着々と進める島民たちの姿とも重なり、強い生命力、強いパワーがここにはあります。
 

エコライド2010

今年のエコライドは島の南西部を中心としたコース。ここのコースは海沿いの道から雄山と雄山から流れる溶岩流でできた平原、蒸気噴火でできた大路池等の自然をめぐります。あいにくの天候でしたが、これもまた大自然の恵み。雨水をいっぱい受けながらのライドも気持ちいい!

ゴール地点には地元の婦人会のみなさんが作っていただいた明日葉のてんぷらとつみれ汁でお出迎えです。手作りの心温まるイベントにまた今年も来て良かったと、心の底から思うのです。

島の味の博覧会「島市」
エコライドに合わせて、島の味をみなさんに楽しんでもらおうと島の特産品を集めた島市です。


ムロアジのすり身に衣をつけて揚げた「ムロッケ」


ムロアジの燻製と野菜をサンドした「三宅バーガー」


明日葉のアイスクリーム
 
島には誇る味がたくさんあります。

「循環」を感じる場をつくる

「来年もまた来ようね!」と昨年約束した多くの人々と、このエコライドで再会をしました。一年振りの島は道路の整備等の復興も進み、草木も見違える程成長しているのを実感します。

そして、「水の循環」が生んだ豊かな自然を感じる御蔵島でのイルカウオッチング。これらすべてに共通するのが「循環」というキーワード。移ろいゆく流れという「循環」を感じることに自らも自然の一部であるという存在に気づく心地よさを感じるのではないでしょうか。

イベントは一瞬の楽しさで終わってしまうのではなく、そこがスタートであり、また新たな動きや循環が生まれるような組み方が必要であり、それが人々を引きつける魅力となり得るかもしれません。

【募集中】茨城県北ローカルベンチャーラボ2019ー地域おこし協力隊の制度を活用した起業支援




関連記事一覧