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観光協会を解体し地域商社に、宮崎の“謎”の集団「こゆ財団」とは? – ローカルベンチャー特集

PR for こゆ財団

宮崎県の中央部に位置する人口約17,000人のまち、新富町。広大な農地を有し、米・ピーマン・キュウリ・マンゴー・キンカンなど様々な作物が取れる日本有数の農業地域だ。

2017年4月、そんな新富町で1つの地域商社が設立された。

新富町の観光協会を解体し、職員と事業を引き継いで法人化した「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(略称:こゆ財団)」。

ここまでどんな思いで走り続け、これからどこをめざしていくのか。元役場職員で立ち上げのきっかけをつくった執行理事の岡本啓二さんと、唯一民間から参画した事務局長の高橋邦男さんにお話を伺った。

地域の課題をビジネスで解決

こゆ朝市(提供:こゆ財団)

地域課題をビジネスで解決し、劇的な変化を生む、さながらベンチャー企業のような組織。こゆ財団とは、どのような団体なのだろうか?

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“財団” という響きから、みなさんが持たれる印象って、ちょっと固かったり、行政寄りやったりするじゃないですか。僕は外部の人に「どんな組織なんですか?」と聞かれたら、「さながらベンチャー企業です」とよく言っています。

スピード感だったり、新しいことに貪欲に取り込んだり、新事業を少人数でどんどん形にしていくというのは、まさにベンチャーだなと思っています。[/voice]

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こゆ財団の説明って難しいよね。役場から飛び出した組織なので、今やっていること以上に、“行政じゃない” ことをしないと、なかなか街の人には理解してもらえないなと。

僕は、国や県からお金を与えられることに慣れてしまった役場に危機感を感じて、地域の課題をビジネスで解決していこうとこゆ財団を立ち上げました。地域課題の解決というのは、活気がなくなった商店街で「こゆ朝市」を始めたことも一つ。まだ始まったばかりで、すべてがこれからやね。[/voice]

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うん。まだまだやし、劇的な変化を出さないと、町のみなさんは変化を感じにくいと思うんです。ファーマーズマーケットなんて、まさに思い切った展開の一つですね。[/voice]

1粒1000円のライチを世界へ!

楊貴妃ライチ(提供:こゆ財団)

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そう、目で見て変化がわかりやすい。[/voice]

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わかりやすさってすごく大事だなと思っていて。

僕らがここまで走ってきたことでいうと、ライチのブランディングが一番わかりやすかったですね。宮崎や東京でPRイベントを行いましたが、見た目から、触った時、皮をむいた時、かじった時、食べた後まで、すべてに感動のポイントがあったんです。

そんな果物が新富町でつくられているということが、これ以上の価値はないというくらいドラスティックな動きにつながった。“新富町=ライチ” のようなわかりやすい構図をいかにつくって見せていけるかというのは、やっぱりポイントやろね。[/voice]

地域の中と外の人が交わる

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うん、そうやね。そこで言うと、僕はずっと新富町でやってきたので、町のいろんなことを知っているんです。

でもその分、先入観もあって。だから自分の感覚は無視して、周りが「すごい」と言ってくれたらすごいんだなと思うようにしています。自分の感覚は信じていません(笑)。[/voice]

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その点、僕は2014年に大阪から戻ってきて、今も生まれ育った宮崎市に住んでいるので、新富町のことはあまり知らなくて。いまだに道に迷いますし(笑)。[/voice]

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でも、さっき新富町の議員さんと話してたでしょう。ああいうのを見るとうれしいんです。どんどん町の主要人物たちとつながっていて。たぶん、彼らが顔なじみの僕に言うことと、外から来ている邦男くんに言うことって違うんですよ。[/voice]

互いの強みを活かし成長する

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そういう意味では、二人がそれぞれの引き出しで町のみなさんと関われるのは、強みかもしれないね。

新富町のことに関して、啓二くんは右に出る者はいないくらい顔が聞くし、話も実行もできる。僕の中で、それを“新富力” と呼んでるんですが、啓二くんの新富力はすごいんです。それがなければ、こゆ財団は前に進みません。彼の実行力をどう活かすかというのは、僕自身のテーマだったかもしれません。[/voice]

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そういう話をすると、僕は邦男くんと一緒にやってきて、すごいなと思うのは、人への接し方が丁寧なんです。僕は外に出たことがなく、怖いもの知らずなので、雑なんですよ。邦男くんとやってきたことで、自分がすごく小さい人間だというのもわかったし、カスやなというのもよくわかった(笑)。

一人ひとりとしっかり向き合おうと思えたのも、彼に人をリスペクトする姿勢を見せてもらえたから。そういう意味でも、こゆ財団ができたことは自分自身すごくよかったですね。[/voice]

地域商社の設立、持続可能な地域をつくる

こゆ財団はどのように発足し、仕掛け人と実行役である2人は、それぞれどのような役割を担っているのだろうか?

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僕は役場で認められたかったから、仕事はいっぱいして、わかりやすい成果も出してきたんです。でも街はまったく変わらないどころか、どんどん元気がなくなっていって。町を変えるためには外に出た方がいいと思って、観光協会をベースに新しいまちづくり団体を外部につくろうと提案しました。

でも計画書を議会に提出したとき、「公務員しかやったことがなく、新富町から出たこともない役場職員にできるのか」という話になって。そこで2か月前にイベントで出会った地域プロデューサーの齋藤潤一くんを思い出し、相談したところ、代表理事になってくれました。それで議会も無事に通り、こゆ財団がスタートできたんです。運命を感じますね。[/voice]

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僕はもともと知り合いだった潤一くんから、2017年2月に「新富町に地域づくりのチームをつくろうとする動きがあるけど、興味ある?」と言われて、その場で「興味ある」と伝えたんです。

その後、改めて「どうする?」と聞かれたので、「やる」と即答しました。僕は勤め人だったんですが、「地域に入って仕事がしたい」とずっと思っていたので、これ以上ないチャンスやし、すぐにでもやりたいなと。その後、啓二くんと初めて会いましたが、第一印象はすごい勢いがある人やなと思いました。役場の人なのに、アウトロー感がすごくあって(笑)。[/voice]

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いやいや(笑)。僕は仕事はいっぱいしてきたけど、すごくも何ともなくて。アホでカスだった僕がよく役場から外に出たなと思いますよ。

潤一くんには、「啓二が外に出て、地域を変えていきたいと思っているからこそ、代表理事になった」という思いがあって。その気持ちに応えたいし、地域をどうにかしておもしろくしたい。だから、これまでやったことのない販売や営業の仕事にも挑戦しています。[/voice]

事業を生み出し雇用を創出

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仕事の分担としては、進行中の事業は僕が担当して、啓二くんはおもに新しい事業の立ち上げを進めています。でもこれから役割はどんどん変わっていくやろうし、僕らだけでやりきれない部分も出てくると思う。そこは新しい人材を迎えたいという気持ちもありますね。[/voice]

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うん、これからスタッフは増えていくと思うんですよ。[/voice]

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確実に増えますね。ここが雇用を生んでいくことが何より重要だと思う。

こゆ財団が活力を帯びて、人も増えて、いろんな人材がいて、というわかりやすさや見え方って大事だなと。そういう意味では、僕ら自身が成長して雇用も生むところまでやっていく必要があるかなと思っています。[/voice]

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それはすごくあると思う。広島県尾道市の「ディスカバーリンクせとうち」は、地域をなんとかしようと4人で立ち上げた会社なんですが、そこからいろんな人たちと連携して、今は分社化しています。こゆ財団もそれに近いんじゃないかなと思っています。[/voice]

持続可能な地域をつくるDNA

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そうあるべきじゃないかと思いますね、むしろ。こゆ財団が種火になって、いろんな事業が生まれていって、ゆるやかにつながっていく。僕らはそれを“こゆ経済圏” と呼んでいますが、そこまでいって初めて経済効果が出せるのかなと。[/voice]

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立ち上げや最初の仕掛けはこゆ財団がやっていくけど、実際に事業を回していくのは、独立したオーナーさんという形ですね。[/voice]

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そう。もちろん財団のつながりはあるけど、独立してしっかり事業を回してもらう。それは僕たちの仲間として。こゆ財団のDNAを分けていくような考え方ですね。同じ地域の未来をめざして、僕らがDNAを振りまいていく。その成果として、持続可能な地域の未来が完成するという。[/voice]

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ライチビールも地元の酒屋さんと組んでやっていますしね。ああいう小さな事業を大きくしていくのは、一人ではなかなか難しい。僕らみたいに背中を押す人がいないと決断できないので、こゆ財団と一緒にやった方がいいと思っていて。

その積み重ねで、町を生き生きとしたものに変えていきたいですね。[/voice]

これまでこゆ財団がどのように活動し、どんなビジョンを描いているのか、後編に続く。


転載元:こゆ財団 ブランドブック
原文執筆:中里 篤美
写真:Waki Hamatsu
編集:MACHI LOG 編集部

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