宮崎県北部に、「渡川(どがわ)」と呼ばれる地区があります。
少子高齢化が進み、消滅の危機を迎える町が、新たな挑戦を始めています。
中心となっているのは、30代の若手Uターン者。
今動き出した、注目の地域の方々を取材しました。
限界集落でコミュニティデザインを考える
Uターン5年目。
設計事務所で、店舗や住宅の設計という仕事から、限界集落の郵便局の局長へ。
こんな経歴をもっているのが、園田達也さんです。
この夏、さらに”渡川のコンビニ”「こんにちや」の店長という肩書が加わりました。
「帰ってきたいと思っていたときに、でも仕事が・・・という状態でした。
そんなときに、前の局長が引退されるというので、郵便局の話がきて、それで帰ってこれたんです」
と笑顔で語る園田さん。
郵便局の隣に誕生した個人商店
お店のなかった渡川に誕生したのが、個人商店の酒屋に日用雑貨がくっついたようなお店「こんにちや」です。
地区内にあった唯一の酒屋が閉店したのを契機に、手探り状態でオープンしたお店です。
その背景には、園田さんの思いがあります。
ハードの建築だけでなく、コミュニティデザインに興味が移ってきていました。
酒屋が地区に一軒はあった方が良いだろうと思って、地域のおへその郵便局の横に作りました。
8月にオープンし、お客さんも徐々に増えているといいます。
50年お店を続けたい
目標を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
地域の人の日常使いの店としてあり続けていきたいと思っています。
目標は、50年店を続けていくこと。
そこまでやると、自分は80歳になるので、どうすれば続けられるかというアプローチも考えていかないといけないです。
と語ります。
そんな園田さんが思う、渡川の魅力を聞きました。