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失敗を許容する起業文化、山形庄内から日本版シリコンビーチをつくる「日本西海岸計画」

日本海と聞くと、皆さんはどんなイメージを持つだろうか?

荒々しい冬の海、寒々しい景観など、多くの人がネガティブなイメージを持ってはいないだろうか。秋田県出身者の私でさえ、そのイメージが強い。

そんな日本海側の暗いイメージを呼び名から変え、新しいことにチャレンジする起業家人財の発掘・育成・支援を実現しようと活動を続ける人たちが山形県の庄内地方にいる。

“日本海側”を日本の“西海岸”と位置付け、「日本西海岸計画」という取り組みを行う池田友喜さん(一般社団法人 日本西海岸計画 代表理事)にお話を伺うため、東北イノベーション大学の受講メンバーと山形県酒田市を訪れた。

新しい産業が生まれる日本版シリコンビーチ

国内外の起業家が移住・進出してくるような起業文化・環境づくりを行い、新しい産業が生まれる“日本版シリコンビーチ”をつくろうとしているのが、日本西海岸計画だ。

「起業の力で、地元を元気にしたい。」という想いから有志が集まり、山形県庄内地方から本気で地域を変えようとする取り組みで、その代表を務めるのが池田さん。

起業・移住・環境づくり・教育・つながる・イベントという6つの視点から包括的にアクションを起こし、その使命を実現しようとしている。

UIJターン者のみの理事メンバー

日本西海岸計画のプロジェクト(Webサイトより)

日本西海岸計画は、その取り組みだけでなく、主要メンバーもユニークだ。池田さんを含めた理事メンバー6人全員が、UIJターン者のみで構成されている。

しがらみにとらわれず、地域の外からの視点を持つメンバーが、各々の強みやノウハウを持ち寄り、高い熱量で様々な取り組みを実現し続けてきた。

その一つが、今回訪れたインキュベーション施設の建設だ。

補助金ゼロでインキュベーション施設を建設

2017年9月1日、日本西海岸計画の肝である起業支援活動において、更なる一歩を踏み出すために建設されたインキュベーション施設「Lighthouse(ライトハウス)」。

この施設の建設費、更には日本西海岸計画のその他の活動に対して、補助金や助成金は一切使っていないという。

これは、行政や自治体と連携や協力をしたとしても、決して”依存”することなく、柔軟かつスピーディに試行錯誤しながら、実態を生み出していくという起業家精神にのっとったものだ。

「起業家支援を行う自分たち自身が、これから新たなチャレンジを始める人たちへ、大切にすべきマインドを身をもって伝えたい。」という。

定期的なイベントを継続開催

Lighthouseでは、プログラミング教室、起業家向けのセミナー、西海岸アイデアソン&ハッカソン、ピッチ&プレゼンイベントなど、定期的にイベントが開催されている。

毎月行われているピッチイベント「DoDoDo」は、現在30人ほどのオーディエンスが集まるまでになっているという。

新たなチャレンジをスタートする人たちが集まり、20代後半〜30代前半を中心に多くの起業家の卵がピッチを行い、仲間を集める場として活用し始めているのだ。

起業家に伝えたい3つのこと

池田さん自身も、グリーンエネルギー事業・ヘルスケア事業・クリエイティブ事業を行う株式会社チェンジ・ザ・ワールドという会社の代表取締役を務める起業家だ。

山形県酒田市に生まれ、高校卒業後に大学進学で関東へ移住。ベンチャー企業を2社経験した後、2006年に都内で起業。

これまでの経験の中で、自分自身も起業家の1人として様々な失敗から多くの学びと気付きを得たという。今回はそのお話の中から得た、3つの気付きをシェアしたい。

人は常に命懸けで生きている

人生ミッション(使命)の重要性は、多くの起業家が伝えている。起業家を目指す人であれば、その重要性を認識していることだろう。しかし、本当の意味で分かっているだろうか。

池田さん自身、過去の大きな失敗の後、自分自身の使命について、本気で考えたという。その時に、「人生全てが命懸け」と気付いたと教えてくれた。

人は何をしていても、その1分1秒、常に自らの命(時間)をつかいながら生きている。そうであれば、「なぜ、自分はそれを実現したいのか?」を追求すべきだ。

あなたが起業家であるならば、本気で何かを成し遂げたいなら、常に自分自身の「命がかかっている」ということに気付いてほしい。そうすれば、命(時間)の使い方が大きく変わる。

ビジョンに遠慮しない生き方

自らの使命の先に描く、未来の姿(=ビジョン)についても、多くの起業家が考えているはずだ。それは、多くの人から共感を得られるかどうかを決める重要なことだ。

池田さんは、「ビジョンに遠慮しない生き方」を真剣に考え、そのために行動し続けることの大切さを伝えてくれた。

もし、あなたが自分の掲げるビジョンを実現するための行動を躊躇したり、誰かを誘う時に遠慮するぐらいなら、一度立ち止まって考えてほしい。

「それは、本当に社会を良くするのか?自分は、本当に本気で取り組めているのか?」そこに迷いがある限り、共感を得て他者を動かすことなどできない。

人生は、全てうまくいく

池田さんは、様々な失敗を経験して、今に至る。「あの時の失敗が無ければ、今は無い。そして、今の状況を自分は凄く幸せだと感じている。」という。

失敗するかどうかなど、今は分からない。何かあった時には、諦めない限り、行動を続ける限り、今よりも良くなる。

起業家であれば、後からやらずに後悔するよりも、自分の「心の声」に従って、自分らしい人生にチェレンジしてほしい。答えは全て、自分の中にある。

失敗を許容する文化をつくる

池田さんは、日本西海岸計画を通じて、「チェレンジする人を応援する文化、そして、失敗を許容する文化」をつくりたいと伝えてくれた。

そして、「失敗をしても、それをオープンに話し、シェアする。そして、周囲が次のチャレンジを応援する文化」をつくるために、自分の人生をかけて挑戦されている。

起業家に大切なブレない軸

「チャレンジしたい人を支援するという軸はブレない。そして、チャレンジする人が地方には少ないという課題解決のためには、何でもやる。」と、池田さんはいう。

多くの起業家が、やりたいことを先に考え、大切な軸(ミッション・ビジョン)がブレてしまう。それでは、共感を得られない。

大切な軸をブラさなければ、トライアンドエラーを繰り返しながら、やり方や方法は変えても良い。そして、何でもチャレンジして良い。

エラーをマイナスと捉えず、ブレない心・ブレない軸をもってチャレンジし続ける。そんな起業文化が、日本の西海岸で生まれ育ち始めている。

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