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地方移住に期待を抱いてはいけない。そこにあるのは当たり前の人の暮らしだから

地方移住が招いた悲しいできごとの記事が話題になっています(※1)。

ある地方に移住したばかりの女性の身と、その友だちに起こったできごとを書いた記事です。「これが地方移住の現実です」と書かせてしまったできごとが残念でなりません。

このような犯罪的なできごとは言語道断であることは言うまでもないですが、地方移住を考える上で、どこに住んでいるのも人だということが大事なのではないかと思うのです。

都会とか地方ではなくて、当たり前に暮らしがあるだけ

田舎と都会という切り口でそれぞれの暮らしが比較されることが多いですが、当然ながら、暮らしている人間に大きな差なんてないというのが現実です。

優しい人もいれば苦手な人もいる。いつも明るい人もいれば、いやみったらしい人もいる。当然です、人間ですから。でもこれを惑わせる言葉が乱発されているのも事実で、それは「この地域は人があたたかい」というものです。

そして実際、たいてい一見誰しもが優しく見えます。地域コミュニティという人と人の半径が狭くなるところだからこそ、相手に忖度したり、「良い人」と思ってもらいたいからそのように振る舞うという人もいるでしょう。

例えば、毎朝あいさつして家の前の通りを掃除している人の良さそうなおじいさんが、プラスチックもペットボトルも何もかもを畑で燃やしてあっけからんとしている状態をみて衝撃を受けたことがありました。真っ黒い煙を出しながら、平然としている姿に呆然としたものです。

ここで大事なのは、地方暮らしで小さなコミュニティの中にいると、良い面も悪い面もより近くで見えてしまうということでしょう。東京の人は冷たくて、田舎の人は暖かいとかではなくて、東京の人は暖かさを感じるほど近くないし、田舎の人は冷たさに気付く前に、暖かい部分から触れるからそう言われているにすぎないんです。

ネタミ・ヒガミ・シット。だって人間だもの

「地方の仕事で活躍したいのですがどうすれば良いか」と考える人がいるそうですが、仕事に田舎も都会もありません。サラリーマンであればノルマはあるでしょうし、自営業であれば相手の期待を超える仕事をすることはもちろん、締め切りも迫ってきます。田舎暮らしで締め切りがなくなるなんてことは、当然ないわけです。

そして町づくりなどの現場でよく言われるのが、「ネタミ・ヒガミ・シット」の3大マイナス感情。誰かが何かでうまくいくと、その姿に嫉妬して、陰口を言うなんていう話しは、全国どこにでもあることでしょう。

足の引っ張り合いになるケースもあり、例えば地元の起業家を、地元の議員が足を引っ張り、地域を二分するというようなできごとも起こります。承認欲求お化けは、全国どこにでも出没するのです。

自分が何を大切に生きていくのかを定めて、いろいろなコミュニティに属す

良い人ばかりではないかもしれない、何かでがんばっても足をすくわれるかもしれない。では、地方暮らしはダメなのかといえば、そんなことはないでしょう。

よくよく考えれば、上記のようなことはどこで暮らしていても、人と関わって暮らす限り、避けて通れないものだろうからです。

だからこそ、漠然とした田舎暮らしへの憧れや、なんとなくの地方移住はおすすめしません。それは「誰か」の登場によって悪い結果になるかもしれないからです。

ではどうすれば良いのかといえば、まずは自分が何を大切に、どう生きていきたいのかを定めることが大事です。例えば、地域のコミュニティにうまく入れたとして、良い関係性を続けたいからと、行きたくもない飲み会に空気を読んで参加し続けるとか、辛すぎます。

ひとつのコミュニティだけに属さないというのも心がけたいこと。地域の規模によっては、地域の枠を超えてつながりをつくっていくことが大事です。なぜなら、ひとつだけに所属してしまうと、そこで過ごすうちに、ひとつの価値観に染まってしまうし、息苦しくなってきてしまいます。

地方で暮らす醍醐味は、人と人の関係性の中で、自分らしく生きられる場所をつくっていくことかもしれません。都会に比べて、はじめから人同士の距離が近いからこそ、敢えて距離を離して、ニュートラルに戻すことも大事なんです。

都会も田舎も、人が仕事して、生活して、暮らしていることに変わりありません。だからこそ、過度な期待も失望も禁物で、自分で居場所をつくって、心地よいところにしていくことが、大事なことなのではないでしょうか。

※1: 事実にはオチも救いもないけれど、これが地方移住で受けた性被害と現実です。

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