地域の人たちがビジネスマインドを持つ
「地域の人たちがしっかりとビジネスマインドを持ち、外貨を稼ぐことを考えられるかどうか」が、課題解決の大きなポイントとなる。
齋藤氏は、ダイアログ形式で、対話を通じて、「どのようなことをやっていきたいのか?どのような地域にしていきたいのか?」を参加者から引き出しながら、いきなりビジネスモデルをつくってもらうことから始めた。
参加者から最初の頃は、「早すぎる、もっと丁寧にやってほしい。」という声もあったそうだが、「それぐらいのスピード感でやることが重要だ。」と、齋藤氏は参加者に伝えているという。
地域として「道の駅」で外貨を稼ぐためには、地域の人たちがビジネスマインドを持ち、自ら問題を解決していくことが求められるのだ。
物語が生まれ、それが魅力になる
「そのような活動を続けることによって、道の駅に物語が生まれ、それが外に人にとって魅力となる。」と、齋藤氏は伝えてくれた。
色んな人たちが集まり、話し合って商品開発を進める。お客様の声を聞き、それを試作品に反映する。それを繰り返し、難しい商品開発を進めていく。
「道の駅」という場を活用し、地域のみんなで商品開発に取り組んでいること自体が、外から見た時に魅力的に映るという。
もちろん、ビジネスとして売上をつくることも重要だが、その行動と想いの積み重ね自体が、「道の駅と地域の物語」になっていくのだ。
作り手と消費者をつなぐ地域商社となり、人々に愛される「道の駅」をつくるためには、活動を続けて物語を伝えられるかが鍵になる。