郷土愛が救った沖縄の食文化「海から豚がやってきた」

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沖縄で語り継がれる「海から豚がやってきた」というお話。戦後、沖縄で危機に陥った食文化を救ったのは故郷を思う人々の絆でした。

沖縄の伝統食「豚」

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ラフテーやミミガー、テビチなど、沖縄には豚を使った料理が伝統料理が数多くあります。琉球料理は豚を中心につくられており「豚に始まり豚に終わる」といわれるほど。

内臓から血液まで豚を余すところなく使ったこの料理は、中国からやってくる使者をもてなす料理として発達しました。
参照元:沖縄県ホームページ 沖縄の食文化

戦後に残ったのはわずか7700頭の豚

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沖縄県民の食の要でもあった豚は太平洋戦争後に、10万頭から約7700頭まで激減。壊滅的な損害を受けた養豚業、そして沖縄の伝統的な食文化までもが断絶される危機に陥いりました。

これを聞いて立ち上がったのがハワイに移住した沖縄出身の人々。当時の沖縄の公務員の月給が25ドルであったとき、5万ドルの寄付を集めて550頭の豚を購入。

豚たちは約1ヶ月の船旅を経て代表者らとともに無事に沖縄の地に降り立ち沖縄各地に送られました。

4年で10万頭に!「海から豚がやってきた」

贈られた550頭の豚をもとに、沖縄県の豚は4年後に10万頭まで数を増やし、沖縄の養豚業を救うとともに、食文化断絶の危機も救いました。

沖縄ではこれを「海から豚がやってきた」というストーリーとして学校の教材などで広く語り継いでいます。

今年の3月には寄付をもとにうるま市民芸術劇場に記念碑もたてられました。
参照元:沖縄県ホームページ 海から豚がやってきた記念碑

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