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一次産業におけるオープンイノベーション、宮城・東松島で実証実験開始

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共に、革新的な新しい価値を生み出す。

2月上旬に仙台で、「Startup Japan Tour 2015 in 宮城」というイベントが開催されました。その中で、地方における課題として挙げられていたキーワードがあります。

それが、オープンイノベーションです。

一次産業におけるオープンイノベーション:宮城・東松島

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オープンイノベーション:1つの企業が保有する技術だけでなく、他社が保有する技術やアイディアなどを組み合わせて、革新的な商品・サービス・ビジネスモデルを生み出す方法論。

1つのパターンとして、多くの資産・高い技術力・豊富なルートを保有する大企業と、革新的なアイディア・技術などをもって今までにないビジネスに挑戦するベンチャーの組み合わせが挙げられます。

日本国内において、地方ベンチャーと大企業がオープンイノベーションを実現した事例はまだまだ少なく、残されている可能性は非常に大きいはずです。

特に、地方においては「農林水産分野におけるICTの活用」が注目を集めています。

NTTドコモと地元ベンチャーが牡蠣・海苔養殖漁場で実証実験開始

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東日本大震災から5年。宮城県東松島市にある牡蠣・海苔養殖漁場で、大企業・地元ベンチャー・漁業協同組合などが協力し、1つのオープンイノベーションが実現しようとしています。

今回の取り組みに挑戦する地元企業は、アンデックス株式会社(代表取締役 三嶋 順氏、宮城県仙台市)さんです。

株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)は、セナーアンドバーンズ株式会社(以下セナーアンドバーンズ)およびアンデックス株式会社(以下アンデックス)と、東日本大震災で被害を受けた宮城県東松島市の牡蠣・海苔の養殖漁場において、漁業従事者の生産性向上および質の高い水産物の生産をめざした、ICTを活用した実証実験(以下本実験)を本日から開始いたします。
本実験は、国内でも有数の牡蠣・海苔の産地である宮城県東松島市において、宮城県漁業協同組合鳴瀬支所研究会、矢本浅海漁業研究会の協力のもと、漁場に通信機能やセンサーを搭載したICTブイを設置することで、漁業従事者がスマートフォンやタブレットから専用アプリを介して、水温管理を可能とするものです。

□出典:日刊工業新聞 電子版

牡蠣・海苔の養殖において、水温管理は非常に重要で、生産量に大きく影響を与えるそうです。

ICTブイと管理アプリを組み合わせることで、採苗・育成・収穫における適切なタイミングを知ることが可能になり、安定的かつ高品質な牡蠣・海苔の生産が期待されます。

今回、収穫する牡蠣・海苔の品質と生産量が、データの利用によってどれだけ向上できるかを検証するため、3社はそれぞれが以下の役割を担い、連携します。

□ドコモ:
通信モジュール・クラウドサーバーの提供
□セナーアンドバーンズ:
ICTブイの開発・製造
□アンデックス:
スマホ用アプリの開発

将来的には、ここで蓄積したノウハウを日本全国の漁場へ展開することを視野に入れています。水温以外にも、風向・風速データと気象情報を組み合わせ、「漁業のICT化による予測可能な養殖漁業」の実現を目指します。

オープンイノベーションで社会課題を解決

今回のように、大企業と地方ベンチャーが連携し、社会課題を解決する取り組みは、今後ますます増えていくはずです。

地方には課題が山積しています。地方ベンチャーは、現場の人たち共にその課題にスピード感をもって取り組むことができます。これは、大企業がなかなか実現できないことです。一方で、実際に事業を進めていく中で様々な問題に直面した際、解決できるソリューションを大企業が持っている可能性があります。そこで、両者が連携することにより、地域課題を解決するための最善の手を打つことができるかもしれません。

そのためには、地方ベンチャーが高い熱量で事業に取り組むこと、そして、その事業が地域課題の解決だけに留まらず、スケール感をもって成長するビジョンを描けるかどうかがポイントとなるでしょう。

自分自身も、秋田に本社を置く起業家の1人として、その可能性を模索していきたいと考えています。

□詳細:日刊工業新聞 電子版

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