スマホアプリで秋田への移住希望者に割引ポイント付与

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昨年末に、「秋田への移住者、過去最大に」という記事を書きました。

しかし、直近の発表で人口減少率も過去最大となってしまった秋田県。移住定住促進を実現するための施策として、新たな案が浮上しています。

それが、スマホアプリを活用した移住希望者の「囲い込み」です。

スマホアプリで秋田への移住希望者に割引ポイント付与

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この容易ではない領域に、秋田県は進もうとしています。

2月秋田県議会は25日、予算特別委員会と6常任委員会を開き、2015年度一般会計補正予算案などを審議した。総務企画委員会で、県は若者の移住・定住対策として、県の相談会などに出席した人が移住後に生活用品の割引などを受けられる「ご縁システム」を来年度から整備する方針を示した。

□出典:さきがけonTheWeb

【利用の流れ】
□大学生・若者向けの県内就職・移住セミナー開催
□セミナー出席者にポイントを付与
□移住後に協力店で割引サービスが利用可能

今回、このポイント管理(貯める・使う)という部分をスマートフォンのアプリによって実現しようとしています。この事業では、アプリ開発・情報発信などに1047万円の予算を計上し、国の地方創生加速化交付金を充てる予定だそうです。

アプリのダウンロード数・アクティブ率を高める難しさ

移住に関心がある人と「繋がる仕組み」を作るということには賛成できますし、とても重要なことであると考えます。

ただ、アプリを開発し周知しても、容易には目標を達成できないという現実をきちんと認識する必要があるでしょう。

アプリによってユーザーと繋がり続けるためには、いくつかの壁が存在します。

1:そもそもダウンロードしてもらう壁
  (Webアクセスよりハードルが高い)
2:消さずに入れ続けてもらう壁
  (使わないアプリは消される運命)
3:日常的・積極的に利用してもらう壁
  (利用頻度が低いと忘れ去られる)

このような壁を乗り越えるだけの「価値」を提供できるアプリかどうかが問われるのです。

移住に関心の高い人が集まる場をつくろう

今回のように、ポイント管理アプリとして成立しているアプリも世の中には存在しますが、それらはユーザーが行動すれば、かなり高い頻度でポイントを貯めることが可能になっています。

しかし、秋田県が行う県内就職・移住セミナーは年に5〜6回という実績だそうです。「秋田への移住に関心がある」という限定枠で考えてしまうと、ユーザーにとってポイントを貯める機会があまりに少なすぎるでしょう。

ポイント・割引サービスという金銭的なベネフィットだけではなく、田舎暮らしや秋田で暮らす価値をしっかりと伝えていくメディアやリアルイベントをどう作るかが重要です。

そして、囲い込みをどう実現するかより、移住希望者の視点をきちんともって、ロイヤルティを高められるかがポイントとなるはずです。

私自身は、秋田への移住定住促進を最も応援したいと思っていますが、少し大きな視野で「移住に関心が高い人たちへ、田舎・地方ぐらしの価値をどう伝えていくか」という部分を大切にする必要があると考えています。

そんな想いで、MACHI LOG 秋田の記事を日々更新しています。

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