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2018年6月30日(土)の13:00〜19:00に東京・恵比寿で、本当に自分に合う地域や仕事・チャレンジの機会を探している都市部在住の方と、地域で新たな事業・チャレンジを仕掛けている人=『仕掛け人』を繋ぐマッチングイベント「地域仕掛け人市2018」が開催された。
「地域仕掛け人市2018」は、全国各地の地域で活動する約30団体の出展ブースが設置され、各地域の”仕掛け人”と直接話ができるイベントだ。イベントを通じて、地域には2つの存在が必要であると感じた。
1つは、地方に移住し、実際にビジネスで地域経済を動かす「プレイヤー」となる起業家。そしてもう1つが、全国から集まった起業家をサポートし、地元の地域住民・企業・行政を巻き込み、コミュニティを形成しながら事業を加速させる「コーディネーター」となる人財だ。
地域仕掛け人市に出展していた、宮崎県新富町の「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(略称:こゆ財団)」で事務局長を務める高橋邦男さんにお話を伺った。
強い地域経済をつくる地域商社
宮崎県の中央部に位置する人口約17,000人のまち、新富町。
2017年4月、新富町で観光協会が解体され、1つの地域商社が設立された。それが、経済誌「Forbes JAPAN」で「地域を救う人、事業」九州版の1つに選出された「こゆ財団」だ。
「世界一チャレンジしやすいまち」というビジョンのもと、「強い地域経済をつくる」というミッションを実現するために、設立から1年で行政では成し得なかったスピードで多くの成果を出し、注目を集めている。
1粒1000円の国産生ライチのブランド化に成功し、特産品の販路拡大を目的としたふるさと納税の運営では、前年度の約4億円から設立1年で約9億円まで成長を成し遂げた。そして、特産品の開発・販売で得た利益を起業家育成・まちおこし・福祉・教育などの領域で町に再投資している。
コーディネーターとなる地元の地域商社
他の自治体と比較すると、「こゆ財団」を有する宮崎県新富町は稀有な存在だ。
多くの自治体は、プレイヤーとなる起業家に加えて、コーディネーターという存在も全て地域の外に求めている。一方、新富町の場合は、「こゆ財団」という団体がコーディネーターとして機能した上で、更なる人財を求めている。
高橋さんは、地域仕掛け人市に参加して、地域の「人」の重要性について再認識したという。
以前から移住イベントに参加する時に、「●●町に来てください」と地域の名前を連呼しているのに違和感を覚えていたのですが、今回の地域仕掛け人市に参加して、その違和感の理由が明確になりました。結局、人は人でしか動かないと思うんです。
どこで、どの地域でということも大切だと思うんですが、問題は、そこにどんな人がいて、その人たちと一緒にどんなチャレンジができるのか。それが見えて初めて、人は動くんだと感じました。
チャレンジする移住者が増える町
宮崎県新富町には、新しいことにチャレンジしたいという移住者や起業家が増えている。
以前にMACHI LOG で紹介した、農業経験ゼロで福岡県からの移住・新規就農・起業を実現し、実際に雇用を生み出している石川美里さんも、その1人だ。
今、移住や多拠点で新富町に関わる起業家が増えています。話を聞くと、一緒の想いでチャレンジできる人たちが地域の中にいるということが大きいと教えてくれました。私たちは、そういう存在を目指しています。
ここに来れば、一緒に新しいことにチャレンジできると思ってもらえるように私たち自身もチャレンジをし続けています。そして、サポートが必要な時は、一緒に地元の人たちや行政の担当者に会いに行ったり、紹介したりして、地域を巻き込みながら事業を一緒に成長させていってます。
地方でチャレンジすることはおもしろい
今、地方では、地域の未来を一緒につくれる人財が求められている。
地方でチャレンジすることは、おもしろいし、ワクワクすると思います。実際に自分たちも、毎日がチャレンジの連続ですが、おもしろいし、ワクワクしています。こういうワクワクが続くと、もっと楽しいし、もっとおもしろい町になる。そうすると、想いに共感した人が、おもしろい人たちがもっと集まる。
一つひとつは小さくても、色々なチャレンジが町のあちこちで生まれる「世界一チャレンジしやすいまち」というビジョンを一緒に実現できる人を求めています。想いを持っている人と、一緒にチャレンジしたいです。
こゆ財団では、共に地域の未来をつくる「起業家」と、全国から集まる起業家たちをサポートし、地元プレーヤーや行政を巻き込み、オープンで創造性に溢れたコミュニティを形成する「コーディネーター」を募集中だ。
南国宮崎にある小さな町のチャレンジは、まだまだ始まったばかり。地方は、もっと面白くなる。