「有機農業発祥の地」として知られている宮崎県綾町から、新しい試みが始まりました。
「農業の課題を解決し、農家の魅力を伝えたい」との思いで行われていたクラウドファンディングが270万円を超える資金調達を実現し、地域商社が誕生します。
農業の魅力を100年後に伝える
地域商社を立ち上げたのは、綾町で農家の販路開拓支援などを行っている梶山剛さん。
綾町に移住し農家さんと交流する中で、「農家さんの魅力を多くの人に伝えたい」という気持ちになったのだと言います。
農家さんと交流する中で、多くの課題があることを知りました。
その中のひとつが、現在価値に変わっていない「B級品」の野菜です。
B級品の野菜を価値に変える

にんじんは栄養価満点。そして「甘い」と大人気。
B級品は、サイズが大きすぎたり小さすぎたり、傷が付いたりしているような規格外に分類される野菜。
有機農業は自然に近い方法で栽培される分、B級品が生まれやすいんです。
せっかく作った野菜が、農家さんの収入を圧迫している状況があります。
そこで梶山さんは、B級品を販路開拓することで、農家の収入を上げ、持続可能な農業を行える仕組みを作ることを始めました。
一生を終えたい町に、人生をかける
「移住したときに、この町で一生を終えようと決めたんです」と梶山さんは語ります。
この町の農家さんが好きだから、できることを全部しよう。
町が元気になるために、大事な一次産業を続けられるようにしようという気持ちです。
人生をかけて、販路開拓やPRをやっていきたいと考えています。
東京で綾町の魅力を伝えます!
「まず何よりも、知ってもらうきっかけづくりが大事」と、梶山さんは笑顔です。
今回クラウドファンディングでも、東京の方からも多くのご支援をいただきました。
「綾町を初めて知りました」という方もいます。
ひとりずつ増やしていって、綾町のことや、野菜を知って、食べてもらえるようになればと思っています。
4月17日は京橋で試食!

今が旬の「日向夏」をお持ちします!
知ってもらうきっかけ作りの一環として開催されるのが綾町のPRイベント。
有機農業の果物の試食もあり、最善前の農業ビジネスについて学べる機会でもあります。
地域ビジネスや農業ビジネスだけでなく、移住等に興味がある方も、お気軽にご参加してみてはいかがでしょうか。