PR for 島浦町漁業後継者部
約900人が暮らす離島「島浦島」。
宮崎県の県北に位置し、地域の主な産業は、漁業・魚の加工業。「イワシの舞う島」と呼ばれ、江戸時代には、参勤交代の寄港地であったことから、人が行き交い、物資や情報が潤沢に集まる要所として栄えた地域だ。
近年、島の高齢化や漁業の担い手不足という現状を受け、20~40代前半の漁業や養殖業の後継者世代が後継者世代が動き出した。「島浦町漁業後継者部」というグループを作って漁業を強化し、移動販売・イベントなどを通じて、島の魅力を発信している。
島浦では、新鮮な魚はもちろん、それを活かした加工業も盛んだ。
全国から評価される離島の加工食品
そんな島浦では、男性たちが漁師や養殖業などの漁業に携わる働き方をする中で、女性の多くは加工工場で働いている。
まき網漁でキビナゴ・ウルメ・カタクチイワシ・サバなどが水揚げされ、その新鮮な魚の多くは、丸干し・いりこ(煮干し)・すり身・佃煮などに工場で加工されて、全国へと届けられる。
その品質が高く評価され、都内に多数店舗を持つ大手居酒屋チェーンの食材としても採用され、多くの人に食べられているそうだ。
職人技「キビナゴの一夜干し」
秋の風物詩と呼ばれる「キビナゴの一夜干し」の風景は、港の風景を銀色に変える。
キビナゴのような小さい魚は、加工までの鮮度がとても重要。島浦のキビナゴは、銀色に輝く帯と透き通るような身が、その鮮度を示している。水揚げされた新鮮なキビナゴは、その日のうちに丸干しされるそうだ。
徹底された塩分管理、そして、キビナゴの大きさや太さに加え、その日の気温や湿度によって干し具合も変えるというこだわり。その職人技が、島浦のキビナゴが美味しいと評価される理由だ。
私も実際に島を訪れ、焼きたてをいただいた。美味しい!
人気お土産「あげみ」
島の漁師が水揚げした大物や状態の良いものを市場へ出し、残った雑魚を家庭で利用しようと、朝どれの魚を小骨ごとすりつぶして味付けしたものが「すりみ」。そして、それを低音で火を通したものが「あげみ」と呼ばれる。
延岡まで焼酎を仕入れに。半年は大丈夫だな。
その他自分へのお土産。あげみ美味いで。 pic.twitter.com/nWM24kkwFL— はち (@hachi_rock69) 2018年1月6日
最近では、そんな郷土料理が人気のお土産にもなっているという。島の若手漁師のみなさんは、これにマヨネーズを付けて食べていた。是非、気になったら一度試してほしい。
生産者の想いとこだわりが、美味しいをつくる
「新鮮な魚を全国の人たちに美味しく食べてほしい。そのために、手作業で時間がかかっても、1匹ずつ徹底的にこだわって加工を行う。」
島の漁師が獲ってきた新鮮な魚は、そのような想いとこだわりを持った島の生産者を経て、全国の食卓や飲食店に届けられている。
近年、農業に関しては大分、その食物を作っている「生産者の顔」が見える化されてきたように思う。しかし、漁業に関してはまだまだだ。みなさんも機会があれば、漁師の町や離島を訪れてみてほしい。
そこには、たくさんの驚き体験と美味しいものが待っている。