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地方創生事例:漁業を活かした「食と観光」で産業活性化へ

地方創生事例:漁業を活かした「食と観光」で産業活性化へ

    CATEGORY: AREA:宮崎県

PR for 島浦島(宮崎県)

宮崎県北唯一の離島・島浦島

全国各地で地域課題を解決するソーシャルビジネスで持続可能な地域づくりを掲げるNPO法人まちづくりGIFTが、宮崎県北唯一の離島として知られる島野浦島で、島民参加型のビジネス創出講座をスタートさせました。

主産業の漁業の担い手の不足の解決や、経済の活性化を通じて島内の活気を取り戻そうと、島が属する延岡市と連携して実施されます。

島野浦島とは?

島内の様子

宮崎県北部、延岡市の沖合にある離島。フェリ―でおよそ20分程度の距離にあります。人口は900人ほど。

漁業が盛んで、かつては「イワシが舞う島」と呼ばれるほどの漁獲高を誇りました。現在は人口減など様々な要因で、産業が停滞してきているといいます。

若手からベテランまで、地域の課題を一緒に考える

会場は公民館。様々な年代が揃う

この日行われたのは、第1回目の講座です。

18時から開催される講座にも関わらず、若手からベテランまで20名ほどが参加。漁業関係者だけでなく、区長さんやパートさんなど、様々な方が揃いました。

まずまちづくりGIFTの代表で地域プロデューサーの齋藤潤一さんから、「小さくても持続可能なビジネスを一緒に作っていきましょう」という言葉とともに、講座での考え方について伝えます。

島の生活を持続可能にするために

参加者全員でワークショップを実施

今回の講座実施の背景にあるのは、島の危機感。

補助金や助成金などで、延命措置のような取り組みはできるかもしれないが、本質的な改善につなげるためにできることは何か。

その答えのひとつが、島民で自ら考え、行動するビジネスプランを立案することだといえます。

離島の「稼ぎ方」を示す

島浦島は養殖業も盛ん。

日本には、6000を超える島があり、その内400島程度が人が住む有人島とされています。

多くの島が、人口流出や産業の担い手の不足等に直面する中、新たな試みにいち早く取り掛かり、実践していくことこそ、島の生活を維持するために必要なことだといえるでしょう。

島浦島の取り組みは、他の課題に直面する離島にとってのヒントにもなり、もたらす成果によっては、大きな転換点ともなるかもしれません。

ピンチをチャンスに。離島からビジネス創出

地域の課題と魅力から解決策を探す

講座では、早速地域の課題からビジネスプランを作るワークショップが実施されました。

若手の参加者からは

地域に訪れる人を増やして、ファンを増やしたい。そのためにできることをしていきたい

という声があがるなど、参加者自身のアイデアがかたちになっていきます。

齋藤さんは「漁業と観光が鍵になるでしょう。どう進んでいくのか、自分自身も楽しみです」と語ります。

講座は年明けまで月1回程度の頻度で進められ、地域課題を解決するビジネスを生み出すことを目指します。

離島の新たなモデルを示す取り組みに期待が集まっています。