革新的なまちづくりや、地域イノベーションをもたらす地域ビジネスの創出など、地域をめぐる話題は依然として熱い注目を集めています。
世界有数の経済誌であるForbesの日本語版でも地方特集が組まれたことも記憶に新しいでしょう。
宮崎県に注目が集まる
Forbesの同特集の中でも、日本を面白くする「イノベーティブシティ」という特集の中で、全国で唯一2自治体が選ばれたのが宮崎県です。
中でも、10位に選ばれた宮崎市は、「チャレンジが盛ん」というコメントと共に紹介されています。(参照: 日本を面白くする「イノベーティブシティ」ベスト10)
「打ち合わせどこでする?」問題
宮崎市は、近年特にIT分野での企業が増加しており、約3000人がIT、ICT産業に従事していると言われています。
都市圏からの企業誘致も積極的に行われており、企業数も増加しています。
実は「仕事する場所」がない
宮崎市で一番困るのは、打ち合わせスペースがないことです。本格的なコワーキングスペースがないために、公共的な場所か一般的なカフェになってしまうんです。
と語るのは、宮崎県の美郷町渡川地区という里山地域で、山師を営む傍ら、地域産品を販売する地域商社を経営する今西猛さん。
地域イノベーションを掲げ、地元である里山と街を繋げ、活性化する活動を続けています。
全国の起業家、チャレンジャーが集うコワーキングスペース「co-ba」がオープン
今西さんは「本格的なコワーキングスペースがない」という課題を、今西さん自身の手で解決しようと動き出します。
全国のコワーキングスペースを視察し、自分たちが行っている山師という山を守る活動と、街を繋げるような場所にしよう、
地域の食も食べられる場所にしようなど、いろいろな妄想を詰め込んでいきました。
この夢に賛同いただき、ビル一棟をまるごとリノベーションする機会を得ることができました。
運営ノウハウを「co-ba」が提供
今西さんは、物件選定やコンセプトを決め、実現に向けて動き出します。
その際に運営パートナーとなったのが、日本に15拠点のネットワークをもつ「co-ba」です。
自分たちだけではなく、「co-ba」の協力もあり、コワーキングスペースを最初から全国トップクラスの品質で運営する体制ができました。
クラウドファンディングで改装費を募集中!
宮崎市内初の本格的なコワーキングスペースのオープンに向けての準備資金の一部を集めようと、クラウドファンディングもスタートしています。
宮崎市内で増えているフリーランスの方や、スタートアップの方々はもちろん、東京から遊びにきたり、九州の他の地域から訪れたり、いろいろな人が集まる場所にしたい
と今西さんは語ります。
コワーキングスペースに欠かせないWi-Fi環境や、コーヒーなども完備するとあり、宮崎市内での働き方を変える原動力にもなることも期待され、大きな注目を集めています。