PR for 島浦島
宮崎県の北部地域で唯一の離島・島浦島。東京の有名居酒屋も、魚の供給地のひとつにする、魚や貝をはじめとして豊富な資源に恵まれた島です。
島のことを知ってもらう機会を作りたいと、島浦島で漁師や養殖業を行なう若手メンバーを中心に企画されたツアーが開催されました。
20名限定となったツアーでは、宮崎県内外から人が集い、島浦島を楽しみました。
興奮の餌やり体験。「ずっと見てられるわ、これ」
島浦島に渡るには、本土側から船にのって上陸します。内海には、養殖場が多数あり、まずは養殖場の見学からツアーがスタートします。
タイやカンパチが養殖されている生け簀(いけす)を船上から見学し、餌やり体験へ。
魚が規則正しく同じ方向に泳いでいる様子に、「こんなふうになってるんだ。初めて見た」と感想が聞かれます。
餌やりは、あげたそばから魚たちが食いついてくることから、子どもたちが熱中。どんどんやってくる中の魚たちに向けて、どんどんエサをあげていきます。
「ずっと見ていられる光景だわ、これ」と、参加者の方がポツリ。養殖という知識はあっても、見たり体験したりしたのははじめてとあって、貴重な時間になったようです。
島の自慢の魚をさばいて、食べる。
餌やり体験の後は、メインイベントの昼食へ。まずは、魚を準備するべく、子どもたちは即席の生け簀で魚釣りを行います。
漁師たちのサポートを得ながら、じっくり魚を狙います。
結果は大量。釣り上げた魚をその場で締め、魚をさばいていきます。
魚さばき体験では、漁師の中で一番さばくのは上手いという、養殖業者の結城さんが教えていきます。
「魚をさばいたことがない」「3枚におろす技を身に着けたい」と、初めての体験にも果敢に挑戦する参加者のみなさん。
島のお母さんたちも助っ人として参加し、郷土料理の「たたっこ」(なめろう)や、鯛茶漬けなどをつくっていきます。
そしてお待ちかねの昼食へ。みんなで語り合いながら、食事が進みます。とれたての新鮮な魚をさばいたとあって、味はどれも絶品。
その後は、島の自慢のサンゴを見に行ったり、語り合いの時間へ。島のことや、漁師の仕事をしってもらおうと話がはずみます。
島を満喫。「島に遊びにきてほしい」
今回のツアーの発起人である若手メンバーは、「島のことを知ってほしい」といいます。
島を出ると、島浦のことが全然知られていないんです。宮崎に離島があることも知られていないし、おいしい魚がここから届けられていることも知られていません。
だから一人でも多くの人に島のことをしってもらって、遊びにきてもらえるようになればと思っています。
島浦島は、他の例に漏れず高齢化しており、島の基幹産業である漁業の担い手も少なくなっているそうです。だからこそ、知ってもらい、遊びにきてもらうことで、関係人口を増やし、島浦のファンを増やしたいといいます。
鍵となるのは、今回のツアーのように「その場所でしかできない体験」をどう盛り込むかが重要でしょう。島浦島は、離島といっても本土から20分以内に到着できるとあって、交通の便には恵まれたところだといえます。
だからこそ、利点を活かして、魅力を伝える場を継続していくことが大事でしょう。今後も切り口を変えながらイベントを実施していく予定だとしています。島浦島のファンが増えていき、島の活性化につながることが期待されています。