茨城県の北部地域は「県北」として地域を横断した取り組みが盛んです。
中でも、地域ビジネスを支援する取り組みである「ビジネスプランコンペティション」は、地域ビジネスを始める最初の一歩として注目されています。
「和紙の再生」がテーマ
2016年のビジネスコンテストで、優秀賞を獲得したのが堀口慶子さん。
「このバッグを持っているだけで声をかけられるんです」と言いながら紹介いただいたのが、素材に和紙をつかったバッグです。
テーマは、和紙の再生なんです。古物に、再び命を吹き込むことができればと考えてます。
和紙は、はさみとのりを使って、自分で完結できる。思っているものが形にし易いので選びました。
伝統的な技術と資源が茨城の魅力
今取り組むのは、茨城県北部地域で栄えていた手漉きの和紙である「西の内紙」をつかった作品です。
茨城の魅力は、地域資源の多さだと思います。和紙もですが、いま興味があるのは漆です。
漆をバッグに使えないかなど、塗り方を研究しています。
実は茨城県の北部は漆の産地でもあります。
堀口さんの取り組みは、伝統的な技術に再びスポットライトを当てるという面においても、注目されるものだといえます。
日用品として使えるものを作っていく
今後は、「商品開発に集中したい」と語る堀口さん。
今回受賞させていただいた際に、「県北にはまだまだ埋もれた伝統産業がたくさんあるので、盛り上げてほしい」という言葉をいただきました。
これは全国でも言えることだと思っています。商品開発に集中して、様々な素材を活用して商品づくりをしていきたいですね。
ベースは和紙というのは変わらず、加工技術も合わせて、日用品として使えるものを作っていく予定だといいます。
地域ビジネスをテーマにしたイベントが開催
様々な世代で、地域を盛り上げる取り組みが盛んな茨城県。
活動の一端を知ることができるイベントが、4月25日に開催されます。
「地域ビジネスの作り方」と題したイベント内で、県北での取り組みも紹介される予定となっています。
気になる方は、参加してみてはいかがでしょうか。