おいしい野菜や果物が手に入るのは、当たり前のことではなくなってしまうかもしれません。
実は、農業は危機を迎えています。
なぜ食べることが応援することに繋がるのか?
農業の危機とは、農家の高齢化・後継者不足。
この問題の背後には、農業の構造的な問題が隠れています。
それは規格外品と呼ばれる、傷がついたり、大きすぎたり小さすぎたりするようなる「B級品」が、販売できないこと。
B級品を買える仕組みを作る
「販売できないならば、販売できるようにすれば良い」と考え、動き出したのが宮崎県綾町で地域商社の代表を務める梶山剛さん。
有機農業で作られたものだからこそ、B級品であっても味は抜群。
有機農業の野菜を試してみたいけど、価格が高かったり、量が少なかったりというイメージを持っている方にこそ、買ってみてほしい
綾町産の野菜を試すきっかけに
梶山さんは、クラウドファンディングを通じて「農家さんの魅力を伝える場」を作ろうとしています。
お返しは、B級品の野菜セットです。
「ぜひ食べてみてほしい」と梶山さんは笑顔で語ります。
「綾町産の野菜・果物セット」と呼んでいる野菜セットです。
除草剤や農薬を使用しないものや、減農薬栽培の野菜が中心のセットです。
極力手を加えずに味わっていただきたいので、さっと調理できるものを選んでいます。
安心・安全の野菜を作り続けるために私たちができること
農業が直面する課題に対して、梶山さんが出した答えは実にシンプルです。
今回のように、B級品を販売できる仕組みを作れれば、お客様に「良いものを安く」提供でき、農家さんは収入を上げることができます。
収入が増えれば、農家さんは美味しい野菜や果物を続けられる。
私たちも食べ続けることができる。みんなハッピーになれるんです。
農業の課題は、日本の課題でもあります。
今回の綾町の取り組みは、同じ課題を抱えている地域のモデルケースともなる事例になるかもしれません。
日本の農業をリードしてきた綾町から、農業の未来を築く挑戦が始まっています。