ニューヨークで4年間DJとして活動し、宮崎県綾町へ移住。
ファッションと音楽が大好きな男が、農業の魅力を世界に伝えたいと奮闘中です。
大好きな農家さんを多くの人に伝えたい
冒頭の人物は、「有機農業発祥の町」として知られる宮崎県綾町の地域リーダー梶山剛さんです。
「農家さんが大好きだから、魅力を伝えることを仕事にしました」と笑顔で語ります。
綾町の直売所の店長を4年間務めました。
農家さんと毎日話して、商品を売っていく中で、農家の方々のひたむきさや、本気さに心打たれました。
活動は恩返し。自分のことからみんなのことへ
地域活動は「恩返し」だと語ります。
20代は好き勝手してました。ファッションの勉強をして、音楽にはまりニューヨークで活動。
自分のやりたいことばかりだったんです。
宮崎県に移住して、子どもができて、「恩返しがしたい」という気持ちが湧いてきました。
まわりの支えがあったから生きてこれたという気付きを得て、「地域へ恩返ししていく」と決めて、行動を始めます。
農家さんが困っているなら、動く

綾町の魅力を伝えるため、講師として登壇することも。
綾町は農業の担い手の高齢化・後継者不足という課題に直面しています。
すぐに解決できる問題ではありません。
でも、農家さんを応援してくれる人が増えれば、商品が売れて収入が増えたり、農家になりたいという人も増えると思います。
「救おう」という気持ちではないことを、梶山さんは強調します。
大好きな人が困ってたら、まず助けよう、自分にできることをしようという気持ちと同じです。
ぼくにも答えはわかりません。
綾町のおいしい野菜を世界へ
梶山さんの想いは、「綾町の魅力を100年後に伝える」こと目指したAYA100という取り組みに結実します。
企業とNPOと行政が連携する全国でも先進的な取り組みです。
いま取り組んでいるのは、農家さんの魅力を伝える場を作るということです。
1970年台から受け継がれてきた作り手の思いが、もっと広がることを願っています。
目標は大きく!世界進出!
梶山さんの目は、世界に向いています。
綾町の野菜は世界で勝負できるはずです。
東京への販路開拓で手応えは掴みました。
AYA100が企画している「農家さんの魅力を伝える場」を作る費用を、クラウドファンディングで募集中。
お返しには、梶山さん一押しの綾町の野菜詰め合わせが用意されています。
「恩返し」が、地域の未来を作っています。