宮崎県の特産品「へべす」を絶滅の危機から救おうと、19歳の少年がクラウドファンディングで300万円の資金を集めることに成功しました。
絶滅の危機を救うための挑戦
へべすは香酸柑橘類の一種で、健康効果が注目される一方で、生産者の高齢化・後継者不足により、絶滅危機にあります。
宮崎県日向市の人財育成事業を契機に

日向ドラゴンアカデミーではへべす農家を訪問した
今回実施されたのは「へべす」の苗木一口オーナー募集。
へべすの苗木を植えることで、生産量の拡大と担い手不足を解消するきっかけを作ろうというものです。
19歳の挑戦が始まる
この挑戦を実行したのが神林光さん。
きっかけは、宮崎県日向市の人財育成スクール「日向ドラゴンアカデミー」です。
テーマが、「へべす」の販路開拓でした。へべすを初めて知り、その美味しさに感動しました。
本気で取り組むことを決め、自ら「へべす」の被り物をかぶり、「へべすくん」としての”勝手な”活動を始めます。
若さが壁を超えていく
活動を応援している日向市役所の葉上耕大朗さんは、こう評します。
地域のしがらみや、壁を超えていくエネルギーがあります。
クラウドファンディングで地域資源「へべす」のPR

目標金額達成後も、支援額は伸び続けている
講座を通じてどんどんへべすにのめり込んでいく中で、なぜクラウドファンディングに繋がったのでしょうか。
へべすを未来に伝えていくためには、多くのお金と仲間が必要です。講座でクラウドファンディングを知り、資金調達と仲間集めができるとわかり、始めると決めました。
若手へべす農家さんと一緒に計画を練りながら、講座の主任講師で、地域の仕事づくりを専門とする齋藤潤一さんにも相談し、改善を繰り返しました。
地域商社設立への一歩目を踏み出す

全国を飛び回りながらPRを行っている
神林さんは、地域商社を設立するための準備に取り掛かります。
地域商社とは、地域でものを作る人と、それを欲しいと思う人をつなげる役割を担い、ビジネスマインドをもって、地域に稼ぎをもたらす存在です。
「へべす商社」がへべすの魅力を伝えていく

200名の観客の前で夢を語ることも
今後は地域商社「へべす商社」を設立し、今回のクラウドファンディングで繋がった、へべす農家さんや行政や支援者と共に、持続可能なへべす産業の構築を目指していくと言います。
多くの方に支えられて、スタート地点に立てました。より多くの方々に、へべすの魅力を伝えていきます。
神林光さんの新たな挑戦が始まります。
クラウドファンディングは本日23時59分まで(3/29)
大きな注目を集める「へべす」のクラウドファンディングは、本日締切を迎えます。
へべすの未来、地域の将来を応援する取り組みに、あなたも参加してみませんか。