アメリカ航空宇宙局 (NASA) が「21世紀の主要食になる」と発表し、近年日本でも美容や健康のために食卓に取り入れられているキヌア。
キヌアの輸入量って? 日本には国産のキヌアがある!? 日本のキヌアについてまとめました。
一時は歴史から姿を消していた「21世紀の主要食」「偉大な植物」と称されるキヌア
キヌアの歴史は古く、紀元前 7000~5000 年頃から食用が始まったとされています。
13世紀におこったインカ帝国では神聖な作物「母なる穀物」と呼ばれ、インカ文明を支えたキヌア。スペインによってインカ帝国が制服されると宗教儀式に用いられていたキヌアは栽培を禁止され、変わって小麦が植えられるようになったそうです。
歴史上からその姿を消したキヌアですが、1990年代にNASAが宇宙空間での長期滞在に適した作物として「21世紀の主要食」と発表。
加えて2013年には国連が「飢餓や栄養不足削除への可能性を秘めた偉大な穀物」と発表し、この年を「国際キヌア年」に定めました。NASAの発表により注目され再び歴史の表舞台にたったキヌア。
その人気は欧米を中心にさらに高まっています。
キヌアの何がすごい? 高評価の理由
キヌアは、米と比べるとカルシウムや約6倍、鉄は約5倍、食物繊維は約10倍。
その他、体内で合成できない9種類の「必須アミノ酸」も高い比率で含まれており、その他のカリウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類もバランスよく含まれています。