まちづくりの分野でも注目を集めるキーワード「デザイン」。
いま、デザインの潮流が、「モノづくり」からプロジェクトデザインや、ビジネスデザインといった「コトづくり」に変化しています。
毎年国内外の優れたデザインに贈られるグッドデザイン賞の中にも、地域事例が増加しています。
ものが溢れかえった現代社会において、デザインを用いて「こと」を作る時代になったといえます。
全国から選定した10の地域プロジェクトを展示
まちづくりにおけるデザインの実践とはどのようなものなのかを体験し学べる展覧会が始まります。
「地域×デザイン2017 -まちが魅えるプロジェクト-」。
国際的なデザイン情報の発信拠点である東京ミッドタウン・デザインハブで開催されます。企画運営を行うのは、グッドデザイン賞を主催する国際的デザインプロモーション機関である公益財団法人日本デザイン振興会と、事業構想大学院大学で、全国から選定した10プロジェクトを展示により紹介します。
約1万人が来場し注目度が高い
昨年2月に開催し約1万人の来場を記録した「地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-」に続く、まちづくりとデザインに関わる2回目の展覧会です。
「デザインには物事に潜む資源を発見し魅力を引き出す力がある」とし、デザインによって価値の転換を図り魅力に変えているプロジェクトを紹介し、デザインの可能性を示すものとなっています。
有機農業発祥のまち宮崎県綾町の「aya100」が事例に選出
image by aya100.jp
選定された10のプロジェクトのうちの1つが、有機農業の発祥の町として全国的に知られる宮崎県綾町で、「綾町の魅力を100年後に伝える」をテーマに掲げるaya100の活動です。
aya100は民間・行政・NPOが連携し、有志がボランティアで行っているまちづくりプロジェクトで、3つの領域で活動しています。
綾町の写真や動画を用いて情報発信を行い、首都圏への販路開拓で需要を創造し、有機野菜を活用した商品開発を行っています。
aya100が選定された理由とは?
aya100プロデューサーを務め、全国で地域の仕事づくりを行うNPO法人まちづくりGIFT代表理事の斎藤潤一さんが、今回aya100が選定された理由や思いについて、「地域×デザイン2017」を企画する公益財団法人日本デザイン振興会の鈴木紗栄さんにお話を伺いました。