国立市最後の銭湯「鳩の湯」を知っていますか。
国立駅南口から伸びる「旭通り」を歩いて約10分ほどに位置している銭湯です。
少しわかりづらい所にあるため、国立市民でも知らないほどがいるほどです。
全国的に、銭湯は苦難の時代で、「鳩の湯」も例外ではありません。
お客さんは年々減少する一方です。
しかし、今、新しい動きが始まっています。
店主は30代!時代を繋ぐ銭湯へ
鳩の湯の店主・高張光成さんは鳩の湯で生まれ育ちました。
父親から引き継ぎ、現在では店主を務めています。
鳩の湯を、「やれる限り続けていこう」と決意し、営業を続けています。
今回始まったプロジェクトは、浴場にある富士山のペンキ絵のライブペインティングや、壁面・天井のペンキの塗り替え等をイベント形式で実施するというものです。
国立市を中心に活動する「ほんとまち編集室」とコラボレーションするかたちで企画されています。
ライブペインティングで銭湯が蘇る!
今回のライブペインティングの意味は、2つあります。
ひとつは、鳩の湯を盛り上げていく契機を広く共感する人々と共に作れるということ。
もうひとつは、伝統技術を披露し、新しい文化も混ざった空間を生み出すことで、新しい銭湯像を提示できること。
今回の取組に必要な費用は、クラウドファンディングFAAVOで調達しています。
「鳩の湯」だけが費用を負担するなどの手法で実現するのではなく、広く支援を募ることで実現させようという動きはそのまま、鳩の湯のファンづくりにも繋がります。
また、今回ライブペインティングするのは只者ではありません。
日本に2人しかいない銭湯背景画(ペンキ絵)絵師の1人、丸山清人さんです。
80歳になった今でも、現役でご活躍されています。
プロの技を眼前で見られるまたとない機会というわけです。
新しい銭湯の主役は誰だろう?
今回のイベントでは、メインイベントの男湯・女湯のペンキ絵のライブペインティングです。
その他にも、
1. 風呂に合う音楽ライブ(仮称)
2. 足湯 × 風呂本読書(仮称)
3. 地域飲食店によるケータリング(仮称)
が予定されています。
まるで、銭湯を舞台にしたフェスのような内容です。
「銭湯」と聞いた時に、どんなイメージがわくでしょうか。
古臭かったり、おじいちゃんやおばあちゃんのイメージだという方、「鳩の湯」に注目してみませんか。
続くことも、もちろん大事です。
しかし、通い続ける人がいることで、結果的に続いていくという風景を作ろう。
それがこのプロジェクトかもしれません。
参照サイト
※このプロジェクトは、クラウドファンディングで支援を募集しています。
国立市唯一の銭湯「鳩の湯」をペンキ絵ライブペインティングでリニューアル![FAAVO]