安土桃山時代の茶人、千利休は「茶聖」と讃えられる利休流茶道の祖。
織田信長、豊臣秀吉の茶頭として仕えたことに加え、当時の煌びやかな茶道とは対をなす「侘び」を取り入れた「侘び茶」を大成したことでも知られている人物です。一度は目にしたことのある彼の有名な肖像画はあぐらをかいています。そこに隠された驚きの理由とは!?
画像:千利休像 (長谷川等伯画/春屋宗園賛)
「立て膝」や「あぐら」が正しい座り方だった!?
正座についての調査や研究を行っている正座協会によると、日本での正座の歴史はまだ浅く100年ほど。
それ以前の正しい座り方は「立て膝」や「あぐら」であり、千利休があぐらをかいた姿で描かれているのはごく自然なことだと推測されるのだそう。