
広告制作会社でエディター・ライター業を経験。日本全国を取材で駆け回り、自然とともに生きる人々に感銘と同時に憧れを抱く。そして、2014年に、取材でも縁のあった南三陸町に移住。現在は復興途上の町にて、町づくり、イベント企画、農業、ライターなど幅広く活動している。
税金の控除対象であり、地域の特産品が返礼品としてもらえることで注目されている「ふるさと納税」。
2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町では大好評の「旬の海鮮物詰め合わせ」に加え、今年から「クーポン」が返礼品に加わりました。
南三陸町とふるさと納税

南三陸町中心部志津川地区。津波で壊滅した町はかさ上げ工事による復興途上
2011年3月11日、東日本大震災によって発生した津波は宮城県北部にある小さな漁村・南三陸町を飲み込みました。
多大な人的被害をもたらしただけでなく、インフラも寸断。復興の遅れも重なり、人口流出が顕著になっています。
しかし、震災後15万人以上もの人がボランティアとして町で活動し、震災学習や防災減災教育などのフィールドとして南三陸町の経験を学びたいという教育旅行で町に多くの人が訪れています。
寄附件数は現在も右肩上がりの推移

山も海も楽しめる自然豊かな南三陸町
「東日本大震災以降の南三陸町は、純粋に町の復興を応援したいという理由で、寄附先に選んでいただくことも多いようです」と南三陸町役場企画課の小野寺麻衣さん。
震災から時間が経過しているにもかかわらず、寄附件数は現在も右肩上がりに推移。ボランティアや企業研修、観光などで南三陸を訪れたことのある方が、継続して南三陸町と関わる手段として、ふるさと納税を利用しているケースも多いそうです。
「ボランティアしていただくだけでなく、こうして継続して関わり続けられることに感謝しかありません」と小野寺さん。
2015年は、南三陸病院や公立戸倉小学校の再建など、復興状況の進捗がメディアで伝わる機会も多かったこともあり、年間で600件ほどの寄附が集りました。