
日本財団コミュニケーション部。日本一のボランティア先進県を目指す、鳥取県×日本財団共同プロジェクトに参加。NPOの広報経験、長野暮らしの経験をもとに地域の情報を発信!
長野県辰野町上島、地元の人は「川島」と呼ぶ谷あいでマクロビオティックのカフェを開くために古民家のDIYリノベーションが行われています。
このDIYリノベーションは公開型。近所の小学生が一人で訪れてみたり、地域の御柱祭に訪れたついでに覗いてみたり、「手伝えないけれど」と漬物が差し入れられたりと、面白い展開になっています。
リノベーションを主催するのは、辰野町移住定住促進協議会。
中心となって活動しているのが、カフェ「自由なお菓子工房あずかぼ」の店主山浦祐貴さんと地域おこし協力隊の溜池のどかさんと集落支援員の赤羽孝太さんです。
地域の課題と可能性
川島は過疎化が進む地域です。
30年前は川島小学校に100人くらいの生徒がいましたが、今では全校生徒15人。
目に見える少子高齢化と同時に進んでいるのが増える空き家です。
Iターンの受け入れを積極的に進める
20年ほど前からIターンの受け入れを少しずつ進めており、何組かの家族が空き家を利用して移住してきています。アーティストや塾講師、民宿をはじめた人もおり、非常に緩やかではありますが面白い変化が起きています。
また子どもが少ないからこそ大切にされ、「じゃがいもクラブ」という地域グループからは小学校の給食の食材として畑で採れた野菜、秋には山の松茸が差し入れられるような地域です。
楽しく、地域を巻き込みながら
しかしながら、移住してくるより多くの人が出て行っており空き家が増えているのが現状。
建築士の資格を持つ溜池さんの地域おこし協力隊としての目的は、空き家を活用して地域活性に取り組むことです。
今回、古民家をDIYリノベーションするにあたり、民家を探索しながら残された家具、小道具をお宝に見立て、仕分け・片付けながら気に入ったものをGetしてもらう「空き家トレジャーハントツアー+5R」を企画するなど、楽しく、地域を巻き込みながら進めています。