藤原道長といえばかの有名な紫式部作「源氏物語」に出てくるイケメン主人公・光源氏のモデルにされたとも伝わる人物。実際の藤原道長について調べてみました。
運が味方をした藤原道長の栄華
藤原道長は平安時代の貴族のなかでもっとも成功したといわれる人物。
父が天皇の摂政となったことから生まれながらにしてエリートコースを歩んでいると思われがちですが、実際には相次いで亡くなった2人の兄によって一族の長を継ぐ順番が回ってきたことに彼の栄華の道は始まります。
30歳になるころには左大臣となり、その後は3人の娘を天皇の后として嫁がせたことで、更にその地位を確固たるものとしました。
自分の気持ちを詠んだ歌がインパクト大
政治家としての手腕のみならず、歌人としても一流と言われる藤原道長の詠んだ歌といえば「この世をばわが世と思う望月の欠けたることもなしと思えば」。
この歌は、天皇に自分の娘を嫁がせた祝いの席で道長が詠んだ歌で、” この世は私のものと思える。なぜなら、私の力は満月のようにまったく欠けたところがないのだから” という意味が込められているそうです。
参照元:NHK for School 藤原道長 貴族の政治とくらし