人口約350人。宮崎県美郷町渡川(どがわ)地区で、地域ビジネスをつくるワークショップが開催されました。
渡川は、「山師の里」として、山に関わるビジネスと共に住民は暮らしてきた地域です。
最近では、椎茸などの林業関連商品を販売する「渡川山村商店」や限界集落のコンビニ「こんにちや」、渡川まんまんなどの限界集落ならではの、ローカルベンチャーが動き出しています。
2016年8月から「渡川みらい会議」として、地域ビジネスを創出するワークショップが開催されており、今回は、第3回目実際に、地域ビジネスを創出する取り組みを実施しました。
地方の世界最高峰の資源をビジネスにしよう
講師は、前回に引き続き「まちづくりGIFT」の齋藤が務めました。
全国各地で「地域の仕事づくり」で実績をあげたノウハウを活かして、今回は、渡川でのローカルベンチャー創出へ取り組みます。
「渡川の山里だからこそできるローカルベンチャーを考えていく事で、国内外から観光客をよぶことも可能」
イベント前には、渡川の町をみまわり、地域に根ざしたビジネスを考えました。
地域の未来に欲しいビジネスを考える
デザイン思考を取り入れたワークショップを開催。
まちづくりが大切にしていることは、「住民が自ら考える地域ビジネス」で、地域に持続可能なビジネスを作り出すためにも住民が自ら動き出すことが重要だと考えます。
仕事終わりにもかかわらず集まった20名の老若男女が、未来に欲しいビジネスを議論しました。
5歳の子どもが書いた、感想と渡川の未来
この日は、山里らしく、子ども達もワークショップに積極的に参加。
大人たちに混じって意見をしっかり伝える子供達の意見に、大人が耳を傾ける風景もありました。
この日も具体的なアイデア、また予想もしないアイデアが生まれ、全員で議論をしました。
そのアイデア「稼げるの?」
ワークショップは、ここからが重要。
アイデアをだして終わりではなく、ビジネスプランをみんなで考えるます
その上で、まちづくりGIFTが大事していることは、
「稼げるのか?」
という事です。稼げるかどうかを考えることで、アイデアに具体性が増し、住民の本気度もたかっていきます。
稼げるアイデアをビジネスに変える
アイデアからビジネスへ
2時間という短い時間のワークショップをへて、山里だからこそできるローカルベンチャーのアイデアが多く生まれました。
発表者の中には、営業時間や月商500万円のビジネスプランまで生まれてきました。
ワークショップをつとめた齋藤潤一は、
「ここで重要なのは、住民が「ビジネスを生み出す手法」をしっかり身につける事。これをやってください。はい、やりました。で終わるのではなく、ビジネスを生み出す手法を習得し、挑戦し続けることが大事」と伝えました。
次回は、11月開催予定。限界集落のローカルベンチャーのビジョンを住民と考えます。