ふるさと納税の返礼品は、各都道府県で千差万別。
高級なお肉やお酒、お米などの食品から、オーダーメイドの家具、お買物券、果ては旅行まで、実に様々なものがそろっています。
そんな中、静岡県焼津市が返礼品に加えた驚きの品物に、賛否両論の声があがったことをご存知でしょうか。今回は話題となったその返礼品にスポットをあて、詳しくご紹介いたします。
話題になった「生きた返礼品」静岡県焼津市
静岡県焼津市が返礼品としてリストに加えて話題をさらったのが「オオグソクムシ」。
1万円以上の寄附金で、駿河湾の取れたてオオグソクムシを2匹もらえるという内容でした。このオオグソクムシは深海生物の一種で、甲殻類。体長は大きいもので15cmほど。ダンゴムシを巨大にした見た目で、焼津市の深海漁船によって水揚げされています。
もらってどうすればいいの?
このオオグソクムシは、「飼っても食べてもいい」とされていますが、焼津市側は飼育を推奨しているらしく、「飼育環境が整った状態で申し込んで欲しい」と公式に発言しています。
食べる場合は、焼いても蒸しても揚げても食べられるようで、濃い味のエビやカニのような味覚だそうです。
ただビジュアルはダンゴムシそのものなので、初見では抵抗がありそうですが…。
なお、同市でオオグソクムシを粉末状にして煎餅に練りこんだ、「オオグソクムシせんべい」なるものが販売されており、こちらも非常に美味だと好評です。
ネット上では賛否両論の声
飼育しても食べても良い生きた品物、オオグソクムシは珍しい返礼品だと話題になりました。
ネット上で「意外な可愛さがある」「飼育する水槽とかがあるなら欲しい!」という声も多くみられましたが、一方で「生き物をお礼の品にするのはいかがなものか」「無益な殺生をする返礼品に意味はあるのか?」と、反対意見も目立ちます。
アイデアそのものは斬新で話題にもなりましたが、どうしても受け付けられない人も少なくないようですね。
クワガタにメダカ! 他にもある「生き物の返礼品」
なお、オオグソクムシ以外に、生き物を返礼品のリストに加えている市町村は他にもあります。
例えば、奈良県大和郡山市の「金魚と飼育セット」。水槽と金魚がセットになった返礼品で、オオグソクムシのように食用にはできませんが、鑑賞として飼うことができます。
他にもメダカや昆虫などが返礼品として存在しており、香川県東かがわ市ではノコギリクワガタや国産オオクワガタなど、種類も豊富です。
参照元:ふるさとチョイス 生き物の返礼品