漢字が全て異なるおもしろさ
この句が登場するのは江戸時代後期に平戸藩主・松浦静山が書いた「甲子夜話 (かっしやわ)」。
甲子夜話は、200巻以上続く見聞録の集大成で、当時の政治、外交、軍事に及ぶ内容が書かれているそうです。
参照元:コトバンク甲子夜話
原文に出てくる “ホトトギス” は、前置きのホトトギスも含めて全部で4回。そしてこのホトトギスは全て違う漢字で書かれています。
郭公を贈り参せし人あり。されども鳴かざりければ、
なかぬなら殺してしまへ時鳥 織田右府
鳴かずともなかして見せふ杜鵑 豊太閤
なかぬなら鳴まで待よ郭公 大権現様
《「甲子夜話(東洋文庫)」第4巻(松浦静山著 平凡社 1978年)で巻53》
ホトトギスは漢字表記や異名の多い鳥なのだそうです。日本語ならではの面白さをここに見ることができました。
参照元:レファレンス協同データベース事例詳細