100の行動:日本を良くしよう。
「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会に創造と変革を行う」というビジョンを掲げる、グロービス 代表の堀 義人氏。そして、日本再生のビジョンを描くための場として生まれた、G1サミット。
今回、堀 義人氏とG1政策研究所が、「日本を動かす 100の行動」という書籍を出版しました。
「100の行動」とは、日本のビジョンを「100の行動計画」という形で、国民的政策論議を喚起しながら描くプロジェクト
□出典:100の行動 CREATING A VISION OF JAPAN
最初に、大切なことを伝えておきます。「100の行動」は、日本の諸問題を他人事ではなく自分事として捉え、共感できる人みんなで、自分の行動可能な領域において知恵と力を集結させ、日本を良くしていくことを目指しています。
堀義人氏に学ぶ、良きアジテーターに必要な3つの資質
「100の行動」について伝えるべく、全国で行われている出版記念セミナーが仙台で開催されました。
90分という短い時間でしたが、参加者の1人として多くのことを学び、感じました。その中から今回は、トークセッションで議論された課題の1つと、その解決のために必要とされる人物像について共有します。
空気を変えるには、何が必要か?
セミナー中盤、G1サミットでボードを務められている、アスリートソサエティ 代表理事 為末 大氏をモデレーターとして迎え、グロービス代表の堀 義人氏と東京大学大学院経済学研究科教授の柳川範之氏による、トークセッションが行われました。
その中で、為末氏が柳川氏に1つの質問をしました。
「人々に行動を起こさせる上で、空気を変えるには何が必要でしょうか?」
柳川氏は、2つのことが大切だと伝えてくれました。
1:行動できる人が、行動できるところから、行動すること
2:アジテーターの存在
ネガティブな印象を受けるかもしれない「アジテーター(英訳:扇動者)」という言葉が適切かどうかは別として、「周囲が共感し、あるいは、この人が言うなら間違い無いと他者が信じられ、示した道やビジョンに沿って多くの人がついていく・集まる」という様な人物が、空気を変えていくと柳川氏は伝えてくれました。
良きアジテーターの資質とは?
それを聞いて、1つの質問が生まれました。良い意味での「アジテーターの資質」とは、何だろう?
質疑応答タイムに質問の機会を頂き、堀氏がその問いに答えてくれました。
1:リーダーの仲間がいる
2:ビジョン・思想を伝えられる
3:力がある
それでは、これら3つの資質についてお伝えします。