「大玉トマト」って気になりますね。MACHI LOG編集部のオカダです。
宮城県気仙沼市で、2ヘクタールの巨大「トマトハウス」が完成したそうです。
おおよそ、1ヘクタールが東京ドーム5分の1個分なので、その大きさをイメージしていただけるかと思います。
復興の起爆剤を目指した最先端の農業
このトマトハウスは、震災被害を受けた3人の農家が協力し設立した農業生産法人「サンフレッシュ小泉農園」のもの。
このトマトハウスはただのトマトハウスではなく、最先端の設備が入っているそうで、
土を使わず、肥料を含んだ水で育てる「養液栽培」という方法で、年間600トンの生産を見込む。水量や肥料、室温の調節はコンピューター制御
読売新聞より
だと言います。ミニトマトと大玉トマトが栽培されます。
ブランド名は「波乗りトマト とまたん」と言い、従業員の制服もアロハ。
なぜなら近くの小泉海岸ではサーフィンが盛んだからです。
震災被害を乗り越えて
大型の設備投資にもなっており、総事業費は約9億6000万円ほどだといいます。
これらの設備投資は、東日本大震災農業生産対策交付金や、県・市からの補助金で支えられています。
なぜトマトなのか、といえば、将来的な6次産業化も見据えての加工しやすい野菜という観点からのチョイス。
代表の今野圭市さんは、新聞の取材にこう答えています。
「大きな投資なので、当面は慎重にならざるを得ないが、ハウスでの直売やトマト狩りも行えるようにしたい」と夢を語る。
読売新聞より
MACHI LOG編集部はこう思う
この大きなハウスが立っている場所は、もともとは水田だったそうです。
そして震災後、廃棄物の保管場所になっていました。
そんな場所から、震災復興のひとつの試みが始まることが象徴的なように思います。
農作物の販売は、販路開拓など、「作ってから」の課題も多いのは周知の事実。
だからこそ、最先端の技術を使った農業として国内外で注目されることや、野菜収穫の体験ができるなど、様々な情報発信や取組が大事だと思います。
この新しい取組を応援しています!
取り上げた地域
宮城県気仙沼市