福島県郡山市を「音楽のまち・楽都郡山」として盛り上げるイメージキャラクター「がくとくん」が率いるがくとくんバンドをご存知でしょうか?
がくとくんバンドは日本で唯一実際に音楽をプレイするゆるキャラバンド。この度、オリジナルソングのMVが公開されました。
「がくとくん」って誰!?
平成22年3月20日に誕生した「がくとくん」は、郡山市を「日本一魅力あるまち」にするため市をPRしているイメージキャラクター。
夢の国ドリームランド(郡山カルチャーパーク)で生まれ、音楽ならばジャンルを問わず演奏することも聴くことも好き。郡山市出身で世界的指揮者の本名徹次さんを市と仰いでいるそうです。(一方的に。)
翌年には妹の「おんぶちゃん」も誕生し、おんぶちゃんはがくとくん率いる「がくとバンド」のメンバーとしても活躍しています。
参照元:郡山市オームページ がくとくんプロフィール
ライブ活動にCD発売! 精力的に活動する「がくとくんバンド」
がくとくんが率いる「がくとバンド」は、がくとくん(ベース)、おんぶちゃん(キーボード)、スーパー環太郎(市の環境キャラクターでドラム担当)で結成されており、ボーカルには郡山出身のシンガー・鈴木裕美子さんを迎えライブ活動を実施。
平成25年3月16日に行われた初ライブから3年間で27回のライブ、そして昨年3月20日にはCD発売しています。
また、平成26年度からは市内の保育所や幼稚園を訪れること42回! のべ3,806人の子供たちが参加し、がくとくんと一緒にダンスなどを楽しんだそうです。
羽ばたけ!がくとくん ミュージックビデオ
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郡山市が「東北のウィーン郡山」になった理由
YMZK-Photo / Shutterstock.com
明治中期から戦前にかけて急速に工業都市として発達し人口が急増した郡山市は、さまざまな人々が集まったことから暴力団抗争が相次ぎ、治安の悪いまちとしてその名が全国に広まっていました。
しかしその一方で町民が音楽を楽しむ風潮も芽生えており、昭和29年には本格的なオーケストラの演奏会を聞きたいという市民の想いが一大事業の実現を後押し。オーケストラの演奏会ができる公共施設がないという厳しい条件の中、国鉄郡山工場の大食堂が会場となり郡山市で初めてとなる「NHK交響楽団公演」が開催されました。
その後も市民による音楽活動は継続し、昭和39年には毎月第3金曜日に街頭でコーラスを歌う「十万人コーラス運動」が起こり、昭和40年には「二十万人コーラス市内パレード」へ発展。この様子は映画化もされています。
また、1974年には当時の日本で最大規模となる野外ロックコンサート、そして伝説の音楽イベントと言われる「ワンステップフェスティバル」が開催。出演者は、内田裕也さん、かまやつひろしさん、つのだひろさん、上田正樹さん、沢田研二さん、山下達郎さんら。トリを飾ったのは、オノヨーコさんで、この日のために作った新曲「夢を持とう」が披露されたそうです。
郡山市が歩んできた音楽の歴史をもとに平成20年3月24日、郡山市は「音楽都市」を宣言。現在でも、年間を通して楽しめる音楽イベントの開催を始め、街中には音をモチーフとしたオブジェなども飾られています。
参照元:郡山市ホームページ 東北のウィーン “楽都”郡山
参照元/画像出典:PR TIMES 郡山市