福島県の西の端に位置し、新潟県との県境に位置する福島県西会津町。
町の86%を森林が占め、人口は7,000人、冬には2mを越す雪が降るという雪国です。
実は、この町はスゴイ。
旧くは、明治の松下村塾と言われた「研幾堂」を創建した渡部思斎が生まれた場所として知られています。
そして2016年。
第1回目となる「ジョセソン in 西会津」が開催されました。
全く新しい西会津発のイベント「ジョセソン」とは?
「ジョセソン」とは、「ジョセササイズ」と「アイデアソン」を組み合わせた造語です。
「ジョセササイズ」とは、「除雪は労働じゃない、エクササイズなんだ」というコンセプトで作られた新しい「除雪」のかたち。
雪国西会津生まれの新しい取り組みです。
アイデアソンは、アイデアとマラソンを掛け合わせた造語で、ある特定のテーマについて多様性のあるメンバーが集まり、対話を通じて、新たなアイデア創出などを行うイベントを意味します。
今回開催されたのは、これらを組み合わせたイベントというわけです。
西会津ふるさとファンづくり協議会と、西会津を盛り上げる目的をもった有志チーム「Nishup49」が主催し、開催されました。
3時間のアイデアソンで西会津の活性化を考える
まず挨拶を行ったのは、本企画の発起人のひとり高山道亘さんです。
「西会津を盛り上げるアイデアが生まれる2日間にしたい」という言葉と、企画の背景が語られました。
続いて、今回のジョセソンの開催地となっている西会津国際芸術村のコーディネーターである矢部佳宏さんは
東北らしさ、雪国らしさを残して、活かして欲しいと思います。この地域のDNAを大事にして、取り組んでください!
と、このアイデアソンの肝を語ります。
今回のアイデアソンでは、テーマが2つ設けられました。
ひとつは、雪国の典型「西会津」を盛り上げるアイデアを考えよう!、もうひとつは、西会津でどのようなビシネスが起こせるかというものです。
これらは言い換えれば、前者は、西会津を「知る」「来る」について扱い、後者は西会津で「起こす」を扱うというもの。
西会津を知ってもらい、きてもらい、何かをはじめてもらうためのアイデアを考える時間が始まりました。
地域の人に直接質問し魅力発見!
ジョセソンに参加したのは、大学生や社会人ら30名。
それぞれ興味のあるテーマに分かれ、5人程度のチームを作り進めていきます。
今回の取り組みには、現地の方も参戦。
実際に、西会津で暮らしている生の声を届けていきます。
「普段の生活」や「雪国の課題」など、参加者からの質問にどんどん答えていきます。
それらはアイデアとして模造紙にまとめられ、ディスカッションが進みます。
地域の食で西会津を体験!
3時間のアイデアソンは、あっという間に時間が過ぎ、終了。
「続きは、夜間に」など本気とも冗談ともつかない言葉が飛び出します。
夜は、地元の方が用意してくださったという、郷土料理を参加者全員が囲みます。
若者が30人も集ったということで、迎え入れる側も気合が入っているそうです。
約3時間の宴会では、地元の方との交流も進み、誰もが「西会津」を身近に感じられる時間となりました。
翌日の発表に備え、準備するチームもあるなど、1日目の熱気そのままに夜を迎えました。
※2日目のレポートの様子はこちらからご覧ください。