千葉県は、来年度の新規事業として「『房総ジビエ』活用普及事業」を実施することを決めました。
千葉県産のジビエを提供する飲食店が増加するかもしれません。
ジビエって何?
そもそも「ジビエ」が何を指すかをご存知ですか。
ジビエは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味するフランス語です。
歴史的には、昔のフランスではジビエを使った料理は、自分の領地で狩猟ができるような一部の上流貴族の食事で、貴重なものとされていました。
なぜ現在の日本でジビエが注目されているのかというと、野生鳥獣が増えすぎてしまった結果、農作物被害が増加していることが背景にあります。
鹿やイノシシなどをジビエとして消費することで、農作物被害を削減しようという狙いがあるのです。
予算1500万円で本腰支援が始まる
千葉県は、来年度の当初予算案に1500万円を計上し、ジビエ料理を提供する飲食店の増加や新商品開発を行っていくとしています。
扱いを希望する飲食店に講習などを行い、調理方法などを教えます。
フェアの開催や、新商品開発も視野に入れており、県外の事例を参考にしつつ、加工品などへの展開を行いたいとしています。
農作物被害の減少と、県内資源の新たな活用方法として要注目です。