鳥取県日野町の町役場で全国で初めてとなる「ふるさと住民票」カードの交付式が行われました。
聞き慣れない「ふるさと住民票」とはなんでしょうか。
今、移住のきっかけ作りとして注目されているんです。
住んでいなくても町づくりに参加できる
「ふるさと住民票」は、民間シンクタンクと全国の8市町村が提唱している新しい仕組みです。
現在11市町村が導入を検討しており、日野町が一番乗りとなるかたちでサービスを始めました。
日野町の場合、「ふるさと住民票」に登録することで、
・町の広報として、祭りや伝統行事などの催しの案内の送付
・町の政策へのパブリックコメントへの参加
・腸内の公共施設を住民料金で利用できる
などの特典があります。
気になる地域との繋がり作り
「ふるさと住民票」に期待されているポイントは2つです。
ひとつは、愛郷心を保ち、ふるさととなる地域との繋がりを維持できること。
もうひとつは、居住地ではない自治体と繋がることで、例えば2拠点居住や、移住などのハードルを下げることにつながるということです。
ふるさと納税の広がりを見ても、様々な自治体に注目が集まっているということができるため、一歩踏み込んだ関係値が作れるのではないかと期待されています。
日野町は対象を拡大予定
現在、日野町の「ふるさと住民票」の対象者は、町外に住む町出身者となっています。
今後は、町内の学校の卒業生やふるさと納税した人などにも拡大し、300人の登録を目指すとしています。