町域の4分の3を森林が占める山形県の金山町のふるさと納税の返礼品が話題になっています。
「どうやって使えば良いのかわからない」という声も聞こえてくる返礼品とは一体何でしょうか。
町の特産「金山杉」の丸太贈呈!
話題になっているのは、町の特産品である「金山杉」の丸太を一本を贈るというものです。
30万円以上の寄付で、樹齢80年の直径50センチ、長さ約4mの丸太を申し込むことができます。
どんな用途にも対応できるようにと、特別な加工をせず、そのまま送付されるとのことで、使い手の創造力が試されているといえます。
ちなみに公式コメントによると、新築住宅の大黒柱や、リフォームの材料に活用することが薦められています。
「街並み(景観)づくり100年運動」の町
image by town.kaneyama.yamagata.jp
金山町は、金山杉と白壁を用いた「金山型住宅」による景観づくりが続いている町でもあります。
昭和58年に策定された「新金山町基本構想」の中で『街並み(景観)づくり100年運動』が基幹プロジェクトとして位置付けられ、推進を続けてきました。
これは、100年をかけて風景と調和した美しい街並みを作っていこうという試みです。
金山で育った木材や伝統的な材料を使うことによって、気候風土に適した住居を作りつつ、林業等の地場産業の振興や人と自然の共生を図る目的があります。
景観づくりの先進事例としても注目を集めています。
町のことを知るきっかけとしてのふるさと納税
金山町の場合のように、返礼品のユニークさで話題になる自治体が増えています。
注目が集まった際に、いかに町の魅力そのものに注目を集めることができるかが重要でしょう。
各自治体の取り組みが試されているといえます。