MACHI LOG 秋田では、これまで「秋田犬」の魅力について何度かお伝えしてきました。
「カワイイだけじゃない、秋田犬がスゴい7つの理由」という記事でもお伝えした通り、秋田犬のポテンシャルは相当高いはずです。世界の中で秋田を考えた際、外国人にとって「akita」と言えば、地名ではなく、犬種としてのイメージが圧倒的に強いのです。
ついに、その強みを生かすベンチャー企業が秋田に出現しました。
本場の秋田犬を輸出する事業、秋田のベンチャー企業が開始
秋田犬って、本当にカワイイですね。外国人にも人気。
その発祥の地である秋田県大館市のベンチャー企業が、秋田犬の輸出事業を開始しました。
秋田県大館市のベンチャー企業レガーレが秋田犬の輸出事業に乗り出す。欧米や中国など海外で秋田犬の人気が高まる一方、国内ではブリーダーの減少と高齢化が課題とされるが、庄司有希社長(25)は「本場の秋田犬が欲しい人は海外に相当数いる。秋田犬の本質を伝えるため、大館と欧州のパイプ役になり、秋田犬発祥の地としての発信力を強めたい」と意気込む。
□出典:さきがけonTheWeb
サービス提供の流れは、以下のようになります。
□インターネットで受注
□飼い主の適性を判断
□ブリーダーと注文者をマッチング
□保存会への登録・検疫などの手続き
□血統書と一緒に秋田犬を輸送
まずは個人顧客を対象に、事業を展開していくようです。
事業展開におけるパートナーとの出会い
ベンチャー企業が、事業を拡大させていく上で「右腕人財」は非常に重要です。
本事業においても、それが重要なポイントとなったようです。
庄司社長は心強いパートナーも見つけた。米国出身でイスラエル在住のイタイ・エンジェルさん(36)。国際畜犬連盟(FCI)のイスラエルケンネルクラブで犬の血統証明に携わった経験があり、昨年5月には自ら秋田犬を求めて大館市の本部展を訪れ、庄司社長と出会った。そこで意気投合し、早ければ今年4月から社員として働くことになった。
□出典:さきがけonTheWeb
「秋田犬」という地域資源を活かし、「ブリーダーの減少」という地域の課題を解決するために、世界市場を視野に入れたビジネスに挑戦するレガーレさん。
現在の登録ブリーダーさんだけでは、輸出できる数に限界があるのではないかと思います。多角的な視点でビジネスをどうスケールさせていくのか、今後の展開に注目していきたいです。
以下追記(2016.02.11 19:00)
社会から共感を得られるビジネス
今回の記事を投稿した後、ご紹介したレガーレさんのビジネスに対して、SNS上で様々なご意見が出ていました。賛否両論。
悪質な業者や関係者に大切な秋田犬が渡ってしまわないかという懸念、海外へ移動する際に秋田犬が感じる肉体的・精神的な負担、飼い主のせいで不幸な秋田犬が生まれる可能性への心配など、ワンちゃんたちの幸せを願う方々がたくさんいました。
個人的な考えを伝えれば、事業を行う側が愛をもって秋田犬たちに接しているかどうかが大きなポイントになると感じました。秋田犬を大切に考えていれば、必要な対策もとっていくでしょうし、事業モデルも改善していくでしょう。
いずれ、利益だけを追求したビジネスは、社会から見放されるはずです。秋田犬を愛する方々、社会から共感を得られる形でビジネスを展開し、応援者・ファンを作っていってほしいです。何よりも、秋田犬の幸せを願って。
また、必ずしも大量の「販売」という形に固執しなくても、本来の目的を達成し、スケールさせる方法はあるはず。地域を元気にしたい、地域の課題を解決したいという想いと挑戦は、応援したいと私は考えています。
企業情報
株式会社レガーレ
秋田県大館市字大館35‐2サンライズビル1F
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