東日本大震災において、甚大な被害を受けた福島県。
沿岸部を中心に、10万人を超える住民が避難することになるほどです。
そんな福島県が、100%再生可能エネルギーの街「国際研究産業都市(イノベーションコースト)」に向けて動き出しています。
世界にも類を見ないプロジェクトが始まっています。
イノベーションコースト構想とは?
再生可能エネルギーと言われる、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、バイオマスなどの拠点を集め、使用される電力をすべて再生可能エネルギーで満たすことを目標としています。
イノベーションコースト構想は、国が打ち出したもので、脱原発を目指した国家プロジェクトの側面も持ちます。
農業の新しいかたちも目指す
イノベーションコースト構想では、スマートエコパークと呼ばれる希少金属の抽出拠点や、エネルギー関連事業の集積を行い、地元雇用を増加するとしています。
合わせて、原発被災地における新しい農業への取り組みを展開するとしており、水産研究拠点や、木材バイオマスをエネルギーとすることで、新たな木材需要の創出を目指すと言います。
2020年に世界に向けてアピールを
福島・イノベーションコーストは、中期目標として2020年の東京オリンピック開催までに、県内の電力需要を再生可能エネルギーを使用される量の40%まで高めることを掲げています。
福島県でも、この春の組織改編で産業復興施策の柱に位置付けているロボット産業の集積を強化するため「ロボット産業推進室」を商工労働部産業創出課内に新設予定。
具体的な動きが始まっています。