漢字で書くと「御手洗団子」。読み方を間違えてしまいそうな「みたらし団子」ですが、みたらし団子が古くから伝わる地が京都と岐阜にあるようです。
京都の下鴨神社に由来する「みたらし団子」
みたらし団子発祥の地とされているのは京都の下鴨神社。
下鴨神社の境内には、「みたらし池」という池があり、毎年夏にはこの池に足をつけて無病息災を祈る「御手洗祭」が開催されています。
この御手洗池に湧き出す泡の形をかたどってつくられたのが「みたらし団子」とされ、みたらし団子の発祥の地として知られています。
甘くない! 岐阜の郷土料理でもある「みだらし団子」
岐阜県の郷土料理の1つとして候補に挙がる、飛騨地方に伝わるみたらし団子。
醤油を塗ってあぶり焼きにした団子で、一般的に販売されている砂糖醤油の餡がかかった団子とは全く異なります。
飛騨地方 (飛騨高山) では「みだらし団子」とも呼ばれているのだそう。
参照元:郷土料理100選 岐阜県
岐阜のみたらし団子は昔の姿のまま
京都・下鴨神社で生まれたみたらし団子ですが、その姿が今の砂糖醤油の甘い餡がかけられる形となったのは大正時代。
下鴨神社近くにある「加茂みたらし茶屋」のご主人が考案し、これが全国的に広まり今のみたらし団子の姿として定着しているのだそうです。
参照元:みたらし本舗 茶月
昔のままの姿で残る岐阜のみたらし団子と進化して定着した京都のみたらし団子。どちらも美味しく頂きたい!