宮城県の「おへそ」の位置にある宮城県涌谷町。
2015年末に始まった「涌谷まち・ひとデザインラボ」
MACHI LOGでも数回にわたって取組の様子を伝えています。
涌谷町企画財政課の金野暁さんこそ、この企画の仕掛人。
「街を盛り上げるために、やらないといけないと思ったんです」
と語る金野さんに、涌谷町の魅力を聞きました。
涌谷町の3つの魅力
少し、惜しいのが涌谷の魅力なんです。
それを情報発信していかないといけないと思っています。
1. 日本で初めて金が採れた町
涌谷町は、日本で一番最初に金が採掘された場所なんです。
黄金山神社があったり、ゆかりの遺跡があったりしています。
涌谷の金は、奈良の東大寺の大仏に使用されているのです。
歴史的にみてもとても価値あることなのですが、うまく活かせていないのです。
砂金はまだ少しだけ採れたり、全日本砂金採り選手権をやったりしたんですけど、いまいち発信ができていないんですよ。
ちなみに、サッカーチームのベガルタ仙台の「金色」は涌谷の金に由来しています。
2. 歴史と文化の町
涌谷伊達家があったり、箟峯寺があったりと歴史と文化を感じられるものが多いです。
特に箟峯寺は、平泉より歴史が古く、坂上田村麻呂に縁があることでも知られています。
有名な仏師が彫ったわけではないようなのですが、柔和な仁王像もあり、なかなか他では見られない魅力だと思います。
3. 米が美味い
農業が盛んです。
近年は、農業法人も立ち上がってきていて、「仕掛けよう」という機運が高まっています。
野菜だと小ねぎの生産量が関東以北だと1番の生産量を誇っています。
何か1つでも地域資源を磨き上げて発信したい
「涌谷まち・ひとデザインラボ」の取組は、私が広報担当として町の色々な人に出会う中で、やりたいことがありそうだぞ、という人が思いの外多くいることに気付いたからなんです。
何かやりたいけど、それを実現する方法がわからなかったり、一歩踏み出せなかったりしているのなら、何かきっかをつくりたいと考えました。
そこで、町民のみなさんと一緒に、町のブランドを作るような取組ができればと思い、企画しました。
みんなで一緒に考える学びの場ができればと思っています。