2億5千万年前、恐竜が生きていた時代より少し前から生きていた古代生物。
それが、魚竜(ぎょりゅう)と呼ばれる絶滅種の大型海棲爬虫類です。
宮城県南三陸町の歌津には、その魚竜が住んでいた形跡が残っています。
2億5千万年前の魚竜の化石、産地は宮城県南三陸町歌津
宮城県の北東部にある歌津(現在は、志津川町と合併して南三陸町)は、化石のまちです。
何と歌津の地層からは、「ウタツサウルス(ウタツギョリュウ)」という魚竜の化石が発見されているのです。この化石は、魚竜の化石として世界で最も古いものになります。
この化石と共に、歌津の発掘現場は国の天然記念物に指定されています。
宮城県石巻市雄勝町からも化石が発見
ウタツサウルス(Utatsusaurus hataii)の化石(国立科学博物館の展示)
実は、「ウタツサウルス(ウタツギョリュウ)」の化石の発見は、南三陸町歌津だけではないのです。
宮城県石巻市の雄勝町にある小島からも、完全な骨格を残した形で2体分の化石が発見されています。
宮城県は、地質学的にとても貴重な土地を保有しています。地域の魅力をもっともっと伝えていってほしいですね。