2016年の大河ドラマ「真田丸」の主人公である戦国武将・真田幸村。その名は世に広く知られていますが、”幸村” は本当の名前ではないという説があります。
生前の史料には1度も登場しない “幸村” の名
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直筆の書状を始め、生前の史料に残る名前は “真田信繁”。幸村の名が使われているものは無く、その名を使っていたという証拠は現代には残っていません。
大坂夏の陣を描いた「難波戦記」で初めて登場する”真田幸村”
真田幸村の名前が初めて見られるのは1672年に出された万年頼方・二階堂行憲による著書「難波戦記」。
この本は、真田幸村が活躍した大阪の陣を中心に描かれた合戦の物語で、江戸幕府期には秘密裏に、江戸幕府が倒れてからの明治期には一気に流行しました。
この本が “真田幸村” の名とその活躍を世に広め、真田信繁はいつしか世の中に真田幸村として定着することになったとされています。
江戸時代より語り継がれる禁断の物語
11月から公開されている映画「講談・難波戦記 -真田幸村 紅蓮の猛将-」では、講談で語る「難波戦記」を見ることができます。
劇場は東京、長野、大阪、京都、兵庫。2016年の大河ドラマ「真田丸」を見る前に是非とも知っておきたい「難波戦記」。詳細はこちらから。講談・難波戦記 -真田幸村 紅蓮の猛将-オフィシャルサイト