1543年にポルトガル人が種子島に漂着してから1639年に徳川幕府によって国外追放されるまで100年弱。この間に日本文化へ浸透し、今現在でも使われているポルトガル語をまとめてみました。
お寿司もてんぷらもポルトガル語
食べ物でポルトガル語といえば長崎県のお土産品「カステラ」がよく知られていますが、日本料理にも、ポルトガル語が残っています。
バッテラ…もともとのポルトガル語の意味は “小舟”。
大阪でバッテラが誕生したのは明治28年頃。
当時のバッテラは、塩をした鯖まるまる一匹の腹の中にすし飯を詰め、重石をかけてつくったもの。胸ヒレがオールのように横に張り出し、形が四角くて船に似た形をしていました。
バッテラ発祥の地・大阪では船のことを “バッテラ” と呼んでおり、そこからそのお寿司がバッテラと呼ばれるようになったという説があります。
参照元:なにわ食品 大阪の食文化
天ぷら
日本料理の代表格、「天ぷら」もポルトガル語。天ぷら自体も日本古来の料理ではなく、ポルトガルから長崎に伝わった南蛮料理と言われています。
今では日本を代表する料理となりました。
「合羽」に「襦袢」「ボタン」に「タバコ」
衣服関係の言葉では「合羽」「襦袢」「ボタン」も元はポルトガル語。タバコもポルトガル語が現代までに残った言葉のひとつ。
知らずに使ってた! 「ピンからキリまで」もポルトガル語
日常的に使う「ピンからキリまで」という言葉。 “最初から最後まで”、”最上のものから最悪のものまで”、といった意味ですがこのピンはポルトガル語の ピン= “点”、キリ= “十字架” から来ていると言われています。
参照元:日葡辞書 浅原義雄