木曽川と長良川に挟まれ、川魚料理が有名な岐阜県羽島市があります。
そんな羽島市で、ナマズ料理を広く紹介するイベント「なまずまつり」が開催されました!
25年続いたお祭りが今年リニューアルし、目玉は「ウナギ味のナマズ」?!
そんなイベントをご紹介します。
なまず鎮霊のためのお祭りです
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「なまずを祀る」という、ユニークなお祭りが誕生した背景には、この土地の歴史が関係しています。
時を遡ること、1891年。
10月28日に、本巣郡西根尾村を震源としてM8の直下型巨大地震が起こりました。
羽島郡市でも笠松町内・竹鼻町内より出火。羽島市の前進である葉栗郡・中島郡で死者1007名、負傷者2107名 総戸数12254戸に対し9419戸が全壊1700戸が半壊。火災により1135戸が失われました。被害戸数は実に94%に上る
出典元: namazumatsuri.com
という大震災があったのです。
そして震災から100年後の1990年。
大震災の記憶を風化させないために、そして自信を引き起こすとされるなまずを鎮めるために、「美濃竹鼻なまずまつり」が開催されました。
それから25年。
毎年開催されてきたこの祭りが、今年は装いも新たにリニューアル。
羽島を愛する人々が集う祭りとしてパワーアップして開催されました。
「おいしい!」と話題の「ウナギ味のナマズ」
「ウナギ味のナマズ」は、絶滅が危惧されるウナギの代用として、近畿大学が開発しました。
2009年から約6年間の研究期間を経て生産技術を確立。
育てる水に地下水を使用したり、餌に甲殻類を多めに与えるなどして、ナマズ独特の淡白さや、臭みを解消したといいます。
「なまずまつり」の会場では、蒲焼きにしたものを丼に仕立て、「ウナギ味のナマズ金焼丼」として販売し、親子連れなどが列を作りました。
祭りの2日間で振る舞われたのは、400食。
結果は大盛況だったようです。
「ウナギ味のナマズ」は今後は事業化を視野に、様々な連携を模索していくとのこと。
大学の技術が、新しい文化を生むかもしれない動きから目が離せません。