• HOME
  • MACHI LOG
  • 茨城県
  • 元パタゴニア但馬氏が提唱するー愛され必要とされるブランドや企業のつくりかた

元パタゴニア但馬氏が提唱するー愛され必要とされるブランドや企業のつくりかた

地域が持つ課題と魅力、地域資源を見出し、地域の稼げるビジネスプランの構築方法を学ぶ「茨城県北ローカルベンチャースクール」が10月19日、うのしまヴィラで開かれました。2019年度第3回目講座のテーマは「マーケティングを学ぶ!」です。今回は講師にfascinate株式会社代表取締役社長で、「最愛ブランド戦略構築家」の但馬武(たじま たけし)さんによる講義とワークショップで、受講生が事業計画を作成しました。

会場は、日立市にある宿泊施設「うのしまヴィラ」。目前には海が広がる絶好のロケーションです。波の音をBGMに和やかにチェックインが行われ、受講生17人はそれぞれ現在の課題や意気込みを口にしました。

赤裸々に語った但馬さんのこれまでのストーリーと現在

講師は、fascinate株式会社代表取締役社長で、「最愛ブランド戦略構築家」の但馬武(たじま たけし)さん。但馬さんは、アメリカ発の登山、サーフィン、アウトドア用品、軍用品、衣料品の製造販売を手掛ける「パタゴニア」の日本支社(以下、パタゴニア)」でダイレクトマーケティングをメインに19年勤務。その経験を生かし、愛される企業を増やすコンサルティングサービスを提供しています。

講座では、但馬さんのこれまでの経験や、起業し取り組んでいることを語りました。

「5年前に、自分が創業するなんて想像していなかった」

但馬さんは、自身のキャリアは偶然で出来ていると話します。

「大学卒業時点のキャリアのまま、60歳時点に思い描いたキャリアでいる人は10%以下」というアメリカの研究データを引用しながら、自身のこれまでを「霧の中を歩いているような26年間だった」と振り返ります。

但馬さんは、「アウトドア・スポーツがしたい」とパタゴニアのパートタイムから社員へ。通信販売部署のコールセンタースタッフをきっかけに、ダイレクトマーケティングビジネスの魅力に引き込まれ、翌年には責任者に抜てき。20141994年からは複業として、コンサルティングも始め、さまざまな企業やプロジェクトの伴走を行ってきました。パタゴニアでは、カタログビジネスから2001年からオンラインビジネスへの拡大を含めてストアを担当。それから15年、ダイレクトセールス部門の責任者として力を注ぎます。会社の成長の中、環境問題にも着目。砂防ダムや林業に触れる中で、「パタゴニアで世界を変えたい」という思いが強まったと言います。東日本大震災発生の翌年、決まった原発再稼働に大きな衝撃を受け、これまで積み上げてきたキャリアと子どもの世代に残すこと、自分の命の使い方を考え始めたのだそうです。

「正しさでは人を変えることはできない。楽しさは人を巻き込むことができる」

その気付きから、42歳から始めたのは、欲しい未来を創りたい仲間が集いコミュニティー「home(※2018年に終了)」。その後、「人や自然の本来の価値を引き出し、地域の経済循環を育てる」を掲げる「エーゼロA zero」に取締役としてジョイン。しかし、その中で、人の伴走しながら自分は何をやりたいのだろうという思いもあったといいます。自分が話す言葉が薄っぺらく感じるようになり、次第に創業を考えるようになった、とこれまでのストーリーを赤裸々に語りました。

「ビジョン・事業・アクションを一本にすることで熱が生まれる」

続いて「最愛ブランド戦略を構築する」をテーマに展開。

但馬さんが、「マーケティングは、自分はこういう人と言われる事、ブランディングは、人からこういう人だと言われる事」と話すと、参加者が深く頷く様子が見られました。

その後、「愛され必要とされるしてやまないブランドや企業」をテーマにワークを実施。

生き生きと瞳を輝かせて、好きなブランドや企業について語り合う参加者の姿が印象的でした。

但馬さんは、「広告への猜疑心が強い」という現状を踏まえ、どう伝わっているのかが大事だと話しました。それを言語化して伝えたいと活動しているのが、但馬さんが進めている「最愛ブランド戦略」。伴走のこだわりとして持っている「愛される火種」を分析し、一定の条件があると解説しました。

但馬さんは、「県北のようなブルーレッドオーシャンの中でこそ、人を魅了することができる」と語を強めます。

「自分がやっていることに向き合って、自分が何に楽しめるのか、何に楽しめないのか」という、パタゴニアで学んだ自身のミッションの策定のストーリーも語りました。

次のワークでは、受講生が2人1組のペアで、ビジョンについて話し合います。

参加者の1人は「子育てママを幸せにしたい」という入り口から、「子どもの笑顔や未来につなげたい」という思いに深掘りできた、という気付きを全体に共有。但馬さんは、「What you do?」を掘り下げることで、ビジョンも見えてくる、と話し、これまでに担当したコンサル事例を元に解説。「ビジョンと事業とアクションが一本に走ると熱は起こりやすい。そのために、まずは企業理念を作って、事業を作って、アクションを作ること」とアドバイスを送りました。

企業理念を書き出した受講生の「大人の解放」などの案を引き出しながら、リフレーミングの重要性を語りました。受講生は、ワークの資料を使い、改めて自身の事業について価値を再考。事業戦略を練りました。自分の考えを何度もアウトプットし、フィードバックを行うことで、受講生の事業計画も定まってきたのではないでしょうか?

質疑応答

ー今日やる事業計画は「これ」という答えではなくて、どうこの先ブラッシュアップしていけばいいのだろうかくことなのか?

但馬:皆様は今日参加した17人は、強い想いがあって参加されているはず。自分の想いで更新していけばいいが、まわりを巻き込むためには何かしらのきっかけがあってここに来ている。何かを作り上げたり、ビジネスをしたりするのに、ビジョン、パーパス、ミッションを整えるとよいだろう。がなくて組み立てるのは大変。

ーターゲットを作るのではなく、ファンを作るということか?

但馬:ファンの育成は大事だけど、まずはターゲットは必要。自分が思っていたターゲットは動き出すと異なる場合が沢山あるので、つぶさに顧客をみていくとよい。その顧客から学び、ファンを育成していくためのエッセンスを抽出しよう。であればそのままでいい。違っていた場合は、ターゲットを考え直す必要はある。

ー自分の想い思いでは利己的になるのでとは別に、第三者からのフィードバックを得るために大事なことは?客観的に思われていることを聞いていくのが大事なのか?

但馬:聞くことはいいことだが、聞きすぎないこと。内省をして、自分が一番楽しいと感じるものをビジネスプランにすること。信念を持って熱狂的にやること。やり続けることでファンがついてくる。誰かに評価されるかどうかはやってみなくては分からない。やりたいものを信じてやってみてほしい。

―ビジネスモデルが収益にお金になるかどうかの判断軸はどのようなアプローチでやっているのか?

但馬:繰り返しながら、やってみるしかない。自分でやって見る以外では今は事例が本やウェブにもなっているので、知識を吸収すること。ワークを通しての議論などもある。情報を発信して、反応を見ることも大事。

【募集中】茨城県北ローカルベンチャーラボ2019ー地域おこし協力隊の制度を活用した起業支援




関連記事一覧