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稼げる地域経済を実現。アグリテックで飛躍する農業ビジネスと地方の可能性

左がテラスマイル生駒氏、右がこゆ財団齋藤氏

2019年3月に、宮崎県新富町に本社を移転したテラスマイル株式会社。テラスマイル株式会社は、IBMスタートアップハブをはじめ数多くの賞を受賞している農業ベンチャースタートアップ。今回はテラスマイル代表取締役の生駒祐一さんと新富町の地域商社こゆ財団代表理事の齋藤潤一さんが、農業における地域の可能性について対談を行った。

新富町に本社移転を決めた理由とは?

齋藤:
宮崎県新富町は、宮崎市から車で約30分。人口1万7千人の比較的小さな町です。なぜテラスマイルさんは、新富町に本社移転しようと決断されたのですか?

生駒:
もともとアグリテックを通じて地域を中から盛り上げ、「稼げる地域経済」を作りたいという想いがありました。その点で新富町は行政との距離も近く、私が目指しているビジョンを実現するために最適な町だったんですよね。ヒト・モノ・カネの流れとタイミング、価値観が合致したことが大きな理由です。

あとは、弊社のスタッフが新富町と触れる中で町を盛り上げたいという想いが強くなっていったというのも大きな要因です。新富町をより良くしたいと言う社内の姿勢に感銘を受けたので、どちらかと言うと私がスタッフに感化されたのかもしれません

齋藤:
確かに行政との距離が近いと言うのは、様々なチャレンジをする上で重要なポイントですね。こゆ財団も役場が出資してできた団体で、役場と町民の双方と距離が近く、行政全体が町づくりに積極的かつ協力的と言うのは私自身も感じていますし、本当に感謝しています。

チャレンジしやすい“何か”が溢れる新富町

齋藤:その他に新富町の魅力は何かありますか?

生駒:具体的に言葉にできないけど、やりやすい何かがあるんですよね。

齋藤:
すごく共感できます!言葉にはできないけど、目標に向かって走っているときに何か心地よい感じ、その心地よさが新富町の魅力に感じます。機運が高いですよね。仕事をするにはオフィスを借りるだけでも資金が必要ですが、新富町を拠点にすることで、投資を回収できるイメージはありますか?

生駒:
費用対効果は十分にあると思います。新富町は良い意味でコンパクトな町ですし、町外から来た人に対しても寛容。地方に拠点を置いても、必要な会議はテレビ電話を使えば十分可能です。弊社の行動指針の一つに「自由と責任と覚悟」という言葉があり、責任感強く覚悟を持って働く反面、自由な空間は作ってほしいと経営者として思っています。

もう1つの要因として、農家さんとの距離が近いこと。

テラスマイルは農業経営者にサービスを提供はしつつも、実際の売上の約半分は公共からの実証・普及委託事業です。メーカーや公共から先端技術についての実証や普及を委託され、実証し、分析結果をレポートする仕事です。そういった技術について何らかの依頼を受けても、農業塾などのメンバーに声を掛ければ、前向きに受け止めて頂き、「やってみよう!」となり、実証圃場が確保しやすいのです。こんなに農業の分野でチャレンジしやすい町はない。

齋藤:確かに。農業の集積地にしたら面白いですよね。一緒にビジネスをたちあげたり、こんなにチャレンジしやすい町は、そうそうないと思います。アグリテックで勝ちやすい町だと思うからロボットの開発もしていますし、ロボットが成功した後はIOTの開発をやりたい。

世界の食糧問題を解決する

齋藤
最終的にはビックデータを扱う事業にしてアメリカと中国に支社を出したいですね。ミッションとしては世界の食糧問題を解決すること。新富町からアフリカの低栄養問題を解決することも実現したいですね。将来的にはフードテックを実施したいです

生駒:
スケールがでかい!テラスマイルというか、僕の経営者としての想いは、「九州の産地の最適配置」としているので、まずは九州をデータで最適化したい。
その先にそのようなミッションが生まれるかもしれませんね。

齋藤:
インターネットがこれだけ普及した今なら、月に行くことだって夢ではないと思うのですよ。これが実現したら本当に面白いと思う。

データに基づいた経営計画を提案
齋藤:テラスマイルさんは、今後どのような展開をしていこうと考えているのですか?

生駒:テラスマイルの技術・サービスは単体では存在できなくて、アグリテックという1つのテクノロジーがあった上で、データを分析する特化した1つの特殊ギアなんだと思うのです。テクノロジーが大きくなれば、それに伴ってギアも大きくなるし、環境適応する必要があるので、まずは新富町のオフィスに約10名のスタッフを集めます。(2019年夏には達成する予定)

そこから経営分析の分析フレームワークの開発と、AIを活用した出荷予測、農業経営者の教育プログラム、経営シミュレーションといったものを強化していきたい。RightARMを核に様々な取り組みを行っていきたいですね。まずは、九州の農業データ基盤を主導して創ります。

将来的には種から出荷等の出口までをつなぎ、

「この種を使えば〇〇円稼げる可能性があるよ!」
「これくらいの広さがあればアグリテックの投資をペイできるよ」
「この農作物の特性はデータではこんな感じだよ。やってみる?」

など、データを基に根拠付けをした提案ができるようになる。
結果的には農家さんが作物を作る前に収益の試算ができるようになるのです。アグリテックの分野で、母校であるグロービス経営大学院で堀さんから学んだ「創造と変革」これを実践し続けていきたいと思っています。

齋藤:こゆ財団がテラスマイルさんとやりたいことは、農業に関する新富町の全データを集約させたい。「〇〇(作物)のデータ見れます?」と、聞かれれば、すぐ比較・分析ができ、改善ができるようになると面白いですね。

生駒:そのデータを持って、未来には海外の社会課題の解決に、日本代表として参戦する面白そうですね。

齋藤:そうですね。
そのためには農家さんやテラスマイルさんの協力が不可欠で、テラスマイルを軸に多様な農業ベンチャーが集まれば、世界の食糧問題もきっと解決できると信じています。そういう意味でもパートナーとして、これからもよろしくお願いします。

生駒:こちらこそ

 

 

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