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ボーダレス・ジャパンxこゆ財団ー社会起業家を育成する「募集要項なし」採用

こゆ財団齋藤さん(左)とボーダレス・ジャパン鈴木さん(右)

2018年8月23日、東京都新宿区にて“地域課題をビジネスで解決する「ソーシャルビジネスと地域の未来」”と題した対談イベントが開催されました。

社会課題を解決へと導くソーシャルビジネス。社会課題をビジネスの手法によって解決する『社会起業家』の育成・支援が、世界的に加速しています。首都圏に集中する多くの人財が『地域での働き方・暮らし方』に関心を持ち、社会を良くするためのチャレンジを起こし始める中で、『ソーシャルビジネスと地域の未来』について考えるこのイベント。ボーダレス・ジャパン共同創業者の鈴木雅剛さんと、地域プロデューサー齋藤潤一さんが登壇しました。

「ボーダレス・ジャパンとこゆ財団は良く似ている」と話す両名。どんな目線で、地域の未来を語ったのでしょうか。

「シェアハウス」の草分けでもあった

世界9ヵ国で20の事業を展開しているボーダレス・ジャパンは、シェアハウス事業を行なう企業としてスタート。当時はまだ、日本国内において外国人への差別・偏見が見られる時代。その解決に向けてシェアハウスを立ち上げた。実は日本で『シェアハウス』を広めたのは、ボーダレス・ジャパンだと言う。

次いで海外へ進出した同社。バングラデシュに作った革製品の製造工場では『文字の読み書きができない』『障害がある』などの理由で働くことが困難な方を採用。プロの職人として頑張っていけるよう育成した結果、他の工場に比べ平均1.5倍の収入を手にすることができたのです。

寄付でもなんでもなくて、シンプルに彼らはプロフェッショナルとして素晴らしい製品をつくっているから評価されたという話ですね。

各地の工場で製造された革製品は全国9店舗で販売。今年は、更に3店舗拡大する予定だという。
その後、日本にも革製品を製造する工場を設立した。

この工場で働いている方は、世の中で言うところの障碍者と言われている人たちです。今では、障碍者という枠組みのなかで働かざるを得ない。という社会になっていて。そうなると、健常者の7割ほどの給与しかもらえないとか。どんなに能力があったって、部長になれないよとか。訳のわからない枠組みがあるんですね。で、もうそんなのは無くしてまおうぜと。彼らの能力のいい部分をしっかり発揮し、ちゃんと健常者と同じように収入もあれば、機会も結果も得られる。そういう状態を創りたいと始めたのがこのプロジェクトなんですね。

各地の工場で製造された革製品は全国9店舗で販売。今年は、更に3店舗拡大する予定だという。
その後、日本にも革製品を製造する工場を設立した。

この工場で働いている方は、世の中で言うところの障害者と言われている人たちです。今では、障害者という枠組みのなかで働かざるを得ない。という社会になっていて。そうなると、健常者の7割ほどの給与しかもらえないとか。

どんなに能力があったって、部長になれないよとか。訳のわからない枠組みがあるんですね。で、もうそんなのは無くしてしまおうぜと。彼らの能力のいい部分をしっかり発揮し、ちゃんと健常者と同じように収入もあれば、機会も結果も得られる。そういう状態を創りたいと始めたのがこのプロジェクトなんですね。

その他にも、同社はミャンマーの僻地で農業を営む貧困農家と提携した農業や国内におけるリユース事業で消費行動を変化させる実験にも挑んでいる。そして同社は宮崎県新富町にて、農業もスタートしたそうだ。

これだけ、日本に耕作放棄地がある中で日本の食料自給率はこんなに低い。そんな現状を変えるために農業技術を伝承していくだとか、耕作放棄地を使って地域経済への寄与というものをどうやってやっていくかを考え実践しています。

同社には、社会起業家として頑張っている仲間たちがたくさんいる。

誰よりも早く社会課題を解決する

社会の『不』……『不満』や『不便』を解決する。それをソーシャルビジネスと呼ぶかと言われると、実は違うと鈴木さんは話す。

これらは、普通のビジネスニーズですよね。僕らが担うビジネスはあくまで社会問題を解決していく。社会問題は、貧困、環境、差別、僻地、独居……ホントにたくさん世の中に存在しています。

では、社会問題の解決って誰がやりますか? 政府・国連・NPO・市民団体ですか? 社会問題こそ、ビジネスマンが解決していかなければなりません。ビジネスマンが、お金が回る仕組みをつくり、継続的に拡大していく。こういう仕組みをつくらないと、社会問題というのは減っていかないです。

同社では、社会問題を解決するビジネスマンのことを『社会起業家』と呼んでいるそうだ。社会起業家が1000人いれば、1000の事業をつくって、1000の社会問題の解決に取り組める。その実現可能性を、常に追い続けていると鈴木さんは語る。

最近ようやく『ソーシャルビジネス』というものが、世の中で認知されるようになってきました。一方では、ソーシャルビジネスのため、言い換えると『社会起業家』にとってためになっている会社は実はほとんどないんですよね。

いわゆる一般の起業家は、10年後に数%しか残らないそうだ。社会起業家にも同様の問題が潜む。

社会の問題、地域の問題……それを解決しようという社会起業家が事業がうまくいかないて失敗した。借金は2000万。再起するまでには、何年もかかってしまう……っていう話になってしまうと、それは社会にとって大きな損失じゃないですか。

それを防ぐには、社会起業家がお互いの事業のノウハウだったり、お金の問題だったり、仲間集めの問題だったりを共有し、お互いに提供しあう。シェアリングする。そういう方法論が必要なんじゃないかと思うんですね。それをやることで、事業の成功確率を徹底的に上げていく。ということをやらなければならないんじゃないか。ということを考え、僕らは「社会事業のプラットフォーム」という言い方をしてやってきました。

同社は、2017年に10もの事業をスタートした。その狙いは何なのだろうか。

社会ソリューション、そしてビジネスモデル。さらには、成功事例をどんどん世の中に広げていかないと、社会は変わっていかないでしょう。もし、みなさんが地域のソーシャルビジネスを担いたいと考えた時には、そのソリューションというものをしっかりと成功させて世の中に広げていかないといけない。そうしなければ、世の中というものは大きく変わっていかない。そういう話になります。

だから、成功事例をどんどんつくっていきます。僕らは、社会課題に対するファーストペンギンでいたい。現在の社会・経済のルールを崩し、新しいルールを創っていく。それにチャレンジする集団でありたい。どうすれば、成功事例やビジネスモデルをたくさん創れるか。どうやったら、そのビジネスモデルを世界に広げられるか。すごく重要な問いかけだと思っています。

今は12期目、創業時から形は変化しても、ボーダレス・ジャパンはこの問いを追い続けている。

どうやって新規事業を『量産』していくのか

起業家を採用した後、2年以内を目処に自立しさせていると話す鈴木さん。起業家にとって、難問とも言える資金調達については、こう話す。

どうやって資金を集めるか。それは起業家にとってある意味で無駄な仕事とも言えます。事業づくりに集中しなければならない中で、お金をわざわざ集める時間をつくらなければいけない。「こんな無駄なことはない。」という意味で、僕らは起業資金を100%グループから出しています。1事業あたり平均すると、3000万円程です。

そして、立ち上げ支援も行ないます。スタートアップの事業にとって、最初に必ずコアとなるのはマーケティングなんです。売れなければ、何にもなりませんから。ですが『マーケティングのプロです!』と話して事業をつくる人ってほとんどいないと思います。だから、Webマーケティングのプロ、店舗マーケティングのプロ、ブランディングのプロなど、プロ人財がしっかりとサポートをしていきます。

黒字化まで一気に駆け抜けられるように、伴走する仕組みを同社は持っています。

入社後、まだ実力が足りないと判断された場合、同社では『修業』で起業家志望者のスキルを最大2年間磨いていく。自分が解決したい問題を解決するような事業や、立ち上げ期で一番苦しい状況にある事業に配属する。スキルを磨いた後は、自分自身が志を持って解決したい問題にアプローチしていく流れができています。

事業モデルは、グループ20社全てがそのモデルを見て、そこでいろんな角度から色んな質問を投げかける。全員が一致して、はじめて会社の設立が実現します。

同じノウハウの中で共にシェアリングしながら生活している。そういう状況だと思うんですよね。今、グループ20社はすべて独立体で経営しています。全部『株式会社●●』って形で。分かりやすく言えば『子会社』でしょうか。グループ各社で出た利益は、自分の事業で次に投資する分以外は、グループ全体でシェアリングする。そういうことをやっています。

先代が生み出した利益やノウハウをベースにして、次の事業がうまく行く。そして、そのまた次の事業がうまく行く……この『恩送り』の流れがとても重要な要素だと話していた姿が印象的です。

「養成所」を設立して、社会企業家の育成を

社会課題を解決する真摯な姿勢を持つ同社。社会起業家を増やす新たな取り組みを考えているそうです。

地域で、どんどん色々な課題を解決したい。自走して解決したいって人たちが、本当に解決したい物事にアプローチできる。そういう世の中をつくっていかなければならないんです。そのために、僕たちは社会起業家の養成所をはじめたい。と、いう風に思っています。

エンターテインメントの老舗・吉本興業は、芸人の養成所『NSC』を運営。これまで、芸人になるには師匠のかばん持ちから入って、長い時間をかけて修行していきようやくデビューへの第一歩を踏み出せる流れでした。

NSCができたことで「まずはここで勉強しよう。その上で本当に芸人やるんだったら芸人やるし。そうじゃなくても就職口とかほかの道探すか」みたいな、エコシステムをつくっていたんですね。

起業ってイチかバチかなんですよね。安心感は全くなし、失敗したらしょうがない……みたいな自己責任論になっちゃっていて。そういう世の中で、社会起業家になりたいとチャレンジできますか?起業家は増えますか?多分、増えないでしょう。養成所という存在があって、自分が解決したいと社会課題だったり、プランだったりを見出して起業する。もしくは、就職する。そういった選択肢を取れるような場所があっても良いだろう。って、ことではじめたいと思っています。

同社は、10月から社会起業家養成所「ボーダレスアカデミー」をスタートします。既に8月末には募集を開始しました。

僕たちは、差別・偏見・貧困を解決するために色々な事業を運営しています。社会課題を解決するには、やりたい奴がやる。その想いが事業を成功させる一番重要な要素です!

そう話していた鈴木さん。あなたも、もし今その胸に『本当にやりたい』と思うことがあれば、同社での活躍を志してはいかがだろうか。

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