地域ブランドづくりのヒントは、現場と歴史にあり-宮崎県日向市

ジリジリと熱い夏の朝、日向ドラゴンアカデミーの講座第2回目となる、フィールドワークがスタートした。

日向ドラゴンアカデミーは、宮崎県日向市を舞台に「稼げる人財育成」を目的とした地域実践塾だ。今年で3期目を迎え、これまでの卒業生は大活躍中。今年度も、豪華講師陣を迎え、受講生は学びを深めながらビジネスを実践しようとしている。

講座第2回目は、1泊2日でサーフィン合宿&チームビルディングを行う。まずは、1日目の前半での学びをシェアしたい。

特産品「へべす」を未来に繋ぐ若手農家

まず受講生は、特産品の柑橘「へべす」を未来に繋ぐ若手農家・黒木洋人さんの経営する古民家カフェ「森みち」を訪れた。へべすの説明を聞いた後、収穫体験と「かぼす・すだち・へべす」の食べ比べを行った

初めて、木になっている「へべす」を見て、興味津々の様子。収穫後、カフェ「森みち」に入って、さっそく食べ比べ。

(上から、へべす・すだち・かぼす)同じような見た目だが、実際に切って味わうと全く違うことに受講生は気付いた。今度は、ただ食べてみるだけでなく、炭酸水で割って、それぞれ飲んでみる。

このように、実際に自分の目で見て、手に取り、舌で味わい、様々な角度から観察・比較することが重要だ。

地域の課題解決で重要な、現場主義の精神

食べ比べが落ち着いたころに、黒木さんから「へべす」の課題や現在の活動をお話しいただいた。

今までは、「へべす」を広めようと努力してきたのですが、最近は「へべす」だけではなく「へべす」も含めた香酸柑橘類を広めたいという想いが強いです。というのも、「へべす」の収穫量は600t。かぼす・すだちはそれぞれ6000t。約10倍も収穫量が違います。

香酸柑橘類の中では、へべすの割合はとても小さい。そのことによって、市場に出しても中々受け入れられない。だから、何か価値をつけて市場に出していく必要があります。へべすは焼酎や炭酸水など飲料にも合い、蕎麦や焼き魚などの食べ物にも非常に合います。

これまでの活動と同時に香酸柑橘類として市場を拡大することができれば、へべすも一緒に多くの方々に食べていけるものになるのではないかと考えました。

黒木さんの話が終わると、受講生たちは香酸柑橘類の市場を広げていくために「自分だったら何をするか」を各テーブルで話し合いを始めた。このように、自分ごととして、地域の課題に向き合う姿勢はとても重要だ。

地域ビジネスのヒントは歴史にあり

続いて受講生が向かったのは、国歌「君が代」の舞台となった土地といわれる、宮崎日向の「大御神社」だ。ここには、立派な「さざれ石」が祀ってある。

この「さざれ石」は、神門がシロアリに食べられていたために壊したところ、偶然その先に見つかったそうだ。見たこともない岩だったため、地質学の研究者に見てもらい、さざれ石だということが判明したそうだ。

そんな説明をお聞きしながら境内を歩いた後、神社の本堂に上がり、大御神社宮司の新名光明さんにお話を伺った。

天照大御神は、全国で1万4千も祀られていて、神社は全国に8万もある。その総本家は伊勢神宮といわれているが、本当はここ大御神社ではないかと、最近の研究で論文が出ている。

というのも、伊勢の周りには「日向」が付いた地名の市町村が多くある。「神武天皇は、お船出で日向から出ていき伊勢の港に着き、そして伊勢の周りに日向の地名をつけていった。」と、論文の中で書かれている。

地域の歴史を知り、その現場を訪れ、自分自身の心が動くかどうかは、大切にすべき感覚だ。

日向ドラゴンアカデミー由来の地へ

受講生は、龍神が祀ってある洞窟内へと移動した。

そこは、今回の講座である「日向ドラゴンアカデミー」の名前の由来となった場所だ。この洞窟の隙間が、天に向かう龍のように見えるのだ。

地域を知り、地域に誇りを持って、地域を愛し、その地域がどうすればより良くなるのかを考え、行動を起こす人財を育てる「日向ドラゴンアカデミー」の原点がここにある。

次回レポートでは、2日目のワークショップをご紹介したい。

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